安倍晋三首相、マルタの日本海軍戦没者墓地で献花

 【タオルミナ(イタリア南部)=杉本康士】安倍晋三首相は27日夜(日本時間28日未明)、訪問先の地中海の島国マルタで、第一次大戦中に死亡した日本人戦没者の墓地で献花し、黙祷(もくとう)をささげた。

 首相はフェイスブックで「万感の思いを込め、御霊(みたま)の平安をお祈りしました。日本は、世界から信頼されていますと、申し上げました。日本はこれからも、国際協調に基づく、積極的平和主義を貫きます。墓前で、誓いました」とつづった。

 旧日本海軍は1917年6月、英国の要請を受けて駆逐艦8隻をマルタに派遣。中東に展開する英軍艦艇など788隻を護送した。ドイツ軍のUボートと35回交戦し、駆逐艦「榊」が魚雷攻撃を受けて大破、艦長ら59人が死亡。旧海軍水兵の遺体は「英国軍墓地」の一角に埋葬されている。

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