関西アイドル列伝

「一社会人として」日本一にもなったグループから卒業の決断 天空音パレード、百武あいさん(25)

【関西アイドル列伝】「一社会人として」日本一にもなったグループから卒業の決断 天空音パレード、百武あいさん(25)
【関西アイドル列伝】「一社会人として」日本一にもなったグループから卒業の決断 天空音パレード、百武あいさん(25)
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 昨年に開催された「すきドルプロジェクト3」で、大阪のご当地アイドルとして初めて日本一の座に輝いた5人組グループ「天空音(てんくうおん)パレード」の中心メンバーとして活躍していた百武(ひゃくたけ)あいさんが、4月2日で卒業する。平成24年7月に大阪市淀川区の十三(じゅうそう)を拠点にした「JSO」の結成メンバーとして活動を始め、拠点を北区に移し、グループ改名などを経て、現在では関西有数のアイドルグループとしての地位を確立した。25歳を迎えたのを機に「一社会人として」卒業を決め、約4年半に及んだアイドル人生を「最高だった」と振り返った。(格清政典)

水泳インストラクターから転身「1期生に…」

 天空音パレードの前身、JSOは、オーディションで選ばれた6人で活動を始めた。「1期生となることに憧れていました。グループの土台になりたかった」と、オーディションを受けた理由を話す。当時は水泳のインストラクターをしていたが、約2年間続けた職を辞して飛び込んだ。

 「両立ができない性格だったので…。親は反対しましたが、アイドルが大好きで、このままやらずに終わったらダメだと思って必死に説得しました」

 無事に合格したが、いきなり予想もしていなかった試練にぶち当たった。十三の商店街内にある専用スタジオで、毎週水曜日に定期単独イベントを開催することを知ったからだ。当時のメンバーは、ステージに立った経験がほとんどなく素人同然。「60分もお客さんを楽しませることができるか、みんなでおどおどしていた」と振り返った。

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