「ドラクエX」でレアアイテム不正入手 チート行為容疑のSEら書類送検 警視庁

 人気オンラインゲーム「ドラゴンクエストX」で、ゲームサーバーに不正なデータを送信し高性能のレアアイテムを取得する方法を教えたとして、警視庁サイバー犯罪対策課は13日、私電磁記録不正作出・同供用幇(ほう)助容疑で、東京都調布市のシステムエンジニアの男(27)を書類送検した。同課によると容疑を認め、「知識を試したかった」と話している。

 オンラインゲームでゲーム展開を有利に作動させる不正操作は「チート行為」と呼ばれている。同課は、男に方法を教わり実際にチート行為を行った高校3年の男子生徒(18)ら男女4人も私電磁記録不正作出・同供用容疑で書類送検した。

 同課によると、男はゲーム内でアイテムを高性能化させる「ひっさつ」と呼ばれる技を発動させるデータを解析。このデータを何度もサーバーに送信し、高性能のアイテムを作成していたとみられる。解析はデータ改変ツール「WPE Pro」で行っていた。

 高性能のレアアイテムを得られる確立は数万分の1だったが、男のゲームキャラクターが大量にレアアイテムを装備していたことからインターネット上などで話題になっていた。

 ゲーム上で男に接触した男子生徒らが方法を教わって実行。アイテムはゲーム内で販売していた。男子生徒ら4人は、数百〜数千回、同様のチート行為を行ったと話しているという。

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