千葉県と友好協定締結の台湾・桃園市長「まずは若者の交流促進を」

 森田健作知事と9日に会談し、本県と友好交流協定を締結した台湾・桃園市の鄭文燦市長が産経新聞の単独取材に応じた。本県の印象を「桃園市と共通点が多く親近感がある」と語り、若者同士の交流促進などに期待感を示した。 

 --桃園はどんな市か

 「台湾最大規模の国際空港を擁し、人口は約210万人と年々増加している。アジアのシリコンバレーを目指して工業地域として栄える一方、名産品のモモなど農産物も有名だ。多民族が暮らし、多様な文化が発展している。蒋介石の墓や湖などの美しい自然風景といった観光名所、グルメや伝統工芸品などの名物も多いので、千葉の方にぜひ遊びにきてほしい」

 --日本や本県、森田知事の印象は

 「日本には新婚旅行などで何度も訪れた。各地に特色があるのがすばらしいと思う。千葉県は空港やプロ野球チームがある点など桃園市と共通点が多く親近感が持てる。森田知事は熱意のある政治家という印象。友情を育んでいきたい」

 --本県とどのような関係を築きたいか

 「まずは青少年、学生の文化交流などで親交を深めたい。物産展や、千葉への旅行キャンペーンも展開したい」

 --東京電力福島第1原発事故から続く、台湾の本県産食品の輸入規制についてどう思うか

 「調査機関で科学的に調べ、放射能汚染がないことが分かれば規制は解除すべきだ。台湾の中央政府にこういった意見は進言していきたい」 (中辻健太郎)

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