リオ五輪

国家治安部隊の隊員、ファベーラで銃撃される 1人頭部被弾

 【リオデジャネイロ=中村将】五輪開催中のブラジル・リオデジャネイロのファベーラ(スラム街)で10日、五輪の警備にあたっていた国家治安部隊の隊員3人が数十発の銃撃を受け、うち1人が頭部に被弾し重体となった。地元メディアが11日報じた。

 現場は麻薬密売組織が拠点とするリオ市北部マレ地区のファベーラ。隊員3人が乗った車がファベーラに誤って進入したところ、集中的に銃撃を受けた。車を運転していた隊員が頭部を撃たれた。

 国家治安部隊はブラジル全土から五輪・パラリンピック警備のために集められた選抜部隊。今回銃撃された隊員らはリオ出身者ではなく、道に迷ってファベーラに入り込んでしまったという。ブラジルのモラエス法相は「容疑者2人をすでに特定している。逮捕に全力を挙げる」としている。

 一方、11日には、リオ市北部アレマン地区のファベーラでも、平和維持警察部隊(UPP)が攻撃を受け、銃撃戦になり、住民の女性1人が負傷した。

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