東京都知事選

幸福実現党の七海ひろこ氏、ハグはなく会場去る「支持の広がり感じた」  

【東京都知事選】幸福実現党の七海ひろこ氏、ハグはなく会場去る「支持の広がり感じた」  
【東京都知事選】幸福実現党の七海ひろこ氏、ハグはなく会場去る「支持の広がり感じた」  
その他の写真を見る (1/3枚)

 「ハグ作戦」や記念撮影といった、文字通り有権者との距離を縮める選挙戦略で話題を振りまいた幸福実現党公認の七海ひろこ氏(32)。「東京を世界一の24時間都市にする」と訴えたほか、東京に「消費税5%特区」を作ることなどを政策として掲げた。だが、早々と小池百合子氏の当選確実が報道され、東京都港区の選挙事務所に詰めかけた支持者は落胆。七海氏は「私の力不足です」と述べた上で、頭を下げた。

 事務所には、投票終了の午後8時を前に徐々に支持者が集まり始めた。午後8時を回ってすぐに小池氏当確の一報が入ると、支持者からは「なんで今分かるの」「えー」などと声が上がった。

 午後8時15分ごろに事務所に姿を見せた七海氏は紺色のスーツ姿。落選が確実になったものの、選挙戦の充実感からか、表情は明るい。「選挙戦が進むにつれ、支持の広がりを感じた。ありがとうございました」と感謝を述べると、支持者からは「お疲れさま」と声が上がった。

 当選を確実にした小池氏には「同じ働く女性として、女性が輝く世の中を実現してほしい」とエールを送った。

 選挙戦では、街宣車のスピーカーから「七海ひろことどうかハグしてください」と呼びかけ、道行く人とハグや握手、記念撮影を繰り返した。また、浴衣姿で街頭演説するなど、女性らしさや若さを前面に押し出した。さらに演説で北朝鮮による拉致問題に触れるなど、随所に保守思想を押し出したが、支持を広げるには至らなかった。

 この日の選挙事務所には女性支持者が多くかけつけた。七海氏は敗戦の弁の後、ハグなどはせず会場を後にした。

会員限定記事会員サービス詳細