バレーボール

不公平感漂う「もう一つ」の最終予選! 日本大会出場の監督ら相次ぎ疑問の声 知られざるプエルトリコ大会

タブレット端末を操作し、選手交代の準備をするドミニカ共和国のコーチ陣=22日、東京体育館(奥村信哉撮影)
タブレット端末を操作し、選手交代の準備をするドミニカ共和国のコーチ陣=22日、東京体育館(奥村信哉撮影)

 バレーボール女子のリオデジャネイロ五輪世界最終予選は今回、アジア予選を兼ねた日本大会以外にプエルトリコ大会が開かれ、22日に開催国のプエルトリコが五輪出場権を得た。この方式をめぐって、日本大会に出場した監督から疑問の声が相次いだ。

 1枠を争うプエルトリコ大会に参加したのは、プエルトリコ(北中米予選3位)▽コロンビア(南米予選3位)▽ケニア(アフリカ予選3位)▽アルジェリア(同4位)の4チーム。世界ランキング上位の欧州・アジアの強豪が出場しないため、北中米や南米のチームに優位な大会方式となっていた。

 一方、日本大会は4枠を争ったが、北中米予選2位のドミニカ共和国が敗退。北中米からは大陸2位がリオ五輪に出場できず、3位が出場するといういびつな方式が浮き彫りになった。

 ドミニカ共和国のクビエク監督は「間違ったシステムだ。不思議な気持ちでいっぱい」と疑問視した。中にはプエルトリコ大会に出場できるよう「大陸予選で手を抜いたチームもあったのでは」という声もあった。(奥村信哉)

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