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連ドラの鉄人と呼ばれ、「キャリアの87%は刑事役」って誰だ?

【TVクリップ】連ドラの鉄人と呼ばれ、「キャリアの87%は刑事役」って誰だ?
【TVクリップ】連ドラの鉄人と呼ばれ、「キャリアの87%は刑事役」って誰だ?
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「警視庁・捜査一課長」テレビ朝日、木曜午後8時

誰が呼んだか「連ドラの鉄人」の異名を取る俳優が、テレビ朝日の木曜ミステリー枠で、満を持して主演を務める。副題は「ヒラから成り上がった最強の刑事!」。もっとも、本人に気負いはなく、なじみの仲間との共演を楽しんでいるようだ。

「これまで(2時間ドラマ枠の)『土曜ワイド劇場』で5本を撮ってきた作品で、どこかで連ドラになったら楽しいだろうな、と思っていました。多くの共演者とは長い付き合いですし、楽しい現場です」

演じるのは、約400人を束ねる警視庁捜査1課長、大岩純一。たたき上げで人間くさいこの「上司」に、平井(斉藤由貴)や小山田(金田明夫)といった部下からの信頼は厚い。捜査員たちが協力して事件解決に当たる王道サスペンスだ。

「大岩は、事件を部下に『捜査させる』というより、『一緒に捜査しよう』という立場を取る。だからこそ慕われるのだと思うし、視聴者にも『こんな上司がいたらいいな』と思ってもらえるように演じたい」

刑事など捜査当局の役柄を演じることが多く、本人いわく「キャリアの87%くらいは刑事役」。同じテレ朝「科捜研の女」では、京都府警刑事の土門薫を熱演。そのためか、京都での撮影中、偶然呼び止められた本物の警察官に「あっ、土門さん!」と驚かれたこともあるという。

そんな「科捜研」に続く刑事役だが、「それぞれ違う人間として演じているので、刑事役が嫌になることはないですね」と笑う。「今回は謎解きの面白さに加え、舞台となる東京という町のトリビア的な面も楽しめるはず。そして、人が集まれば力が生まれる、というのが大きなテーマです」と、今作の魅力を語る。

「産経新聞の記者さんが2クール働いて1クール休むということがないように、普通の働くお父さんと同じなんですよ」と、ユーモラスに仕事観を明かしつつ、「俳優なので、職人でありたいとは思っています。いろんな役のオーダーを受けたことは誇りです」とも語る。「現役の刑事に見えるうちは、やらせていただければ」。終始、和やかな表情の中に、俳優としての確かな自負もにじんでいた。(三品貴志)

内藤剛志

ないとう・たかし 内藤剛志。昭和30年生まれ。大阪府出身。テレビ、映画で幅広く活躍。主なドラマ出演作に「家なき子」「水戸黄門」「科捜研の女」シリーズほか。4月から、テレビ東京系の旅バラエティー番組「土曜スペシャル」に進行役としてレギュラー出演している。

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