坊っちゃん文学賞に応募910点 60歳以上最多、若年層は減

 松山市は「第14回坊っちゃん文学賞」の応募結果を発表した。応募総数は910点で、前回より150点減った。11月下旬の最終審査会で大賞1点と佳作2点を選出する。

 今回の文学賞は、昨年7月25日から今年6月末まで募集した。応募の内訳は、年齢別では60歳以上が199点(前回201点)と最多で、次いで40歳代194点(同223点)、30歳代191点(同250点)、20歳代156点(同186点)などの順。

 活字離れも影響してか20~40歳代の落ち込みが大きかった。応募者の最年少は15歳、最年長は91歳だった。

 地域別では東京都が212点でこれまで同様最多。次いで大阪府67点、神奈川県62点、千葉県47点、兵庫県と愛媛県がともに44点など。愛媛のうち松山市内は18点、海外からは11点が寄せられた。

 文学賞は平成元年の市制100周年を機に創設。隔年で募集し、16点が大賞に選ばれ、うち10作品は単行本化されている。

 今回は作家の椎名誠さんを審査員長に、早坂暁さん、中沢新一さん、高橋源一郎さんの4人が審査する。

 市は「行政が行う文学賞としては、やや減ったとはいえ全国屈指の応募数だが、若い世代の取り込みは課題」としている。

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