参院予算委詳報

安倍首相「友好とは言いなりになることではない」「鳩山元首相で失った信頼取り戻す」

 つまり、会う、会わないということを交渉の材料として使うということになると、つまり会う前の段階からですね、会いたい思うほうは譲歩を重ねなければならないことになるわけでございまして、基本的にはまず、会ってですね、問題を解決していくべきなんだろうと。これが基本的な考えでございます。

日本は世界に向けても申し上げているところでございますが、常に交渉のドアは開けているわけでありまして、韓国側にも話し合いをするという機運が盛り上がってくることを期待したい」

 藤田氏「70年の間に日本が対応すべき国々との関係が一番悪くなっている。これについてどう考えるのか」

 首相「中国、韓国、北朝鮮、ロシア、日本の友人である台湾との関係を言ってらっしゃるんだろうと思うわけでございますが、中国や韓国は日本にとって、それぞれ重要な国だ。関係を改善すべく努力を進めているところでございます。

 また海上連絡メカニズムにおきましては、第1次安倍政権のときに申し出て、その後、民主党政権の3代の総理大臣のときもそれは実現されていないわけでございますが、今回、それが実現される運びとなったということは申し上げておきたい。現在、北朝鮮につきましては拉致問題について、しっかりと調査するよう促している。

 私の考えを申し上げておけば、ただ単にこちらの国益を削っていけば、いわば『友好』という状況を作っていくことはたやすいことであります。

 しかし、これはまさに本末転倒であって、友好な状況は国益をしっかりと確保するためであります。そのためにしっかりと外交交渉を行っていくことは当然のことであろうと思う。ただただ、相手の言いなりに従っていけばいいのかといえば、そんなことはないわけでありまして、その中でわれわれも努力を続けているわけであります。

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