わずか16票差の決着!大阪・泉南市長選、現市長後継の相乗り元副市長が辛勝

 任期満了に伴い、18日に投開票された大阪府泉南市長選で、5期目の現市長の路線継承を唱えた自民、民主、公明推薦の元副市長が、変革を訴えた次点の元市議をわずか16票差で振り切り、初当選した。有権者の意思が二分された形で、元副市長の陣営関係者は「現市長の後継なので大丈夫と思っていたが、こんなに厳しいとは」と語った。

 当選したのは、無所属新人の竹中勇人(いさと)氏(60)。次点の森裕文氏(64)ら無所属新人2人に競り勝った。ただ、落選した2人の得票合計は竹中氏の得票の約1・4倍だった。

 選挙戦では、向井通彦市長(72)の路線継承か否かが最大の争点となった。3月末まで副市長を務めた竹中氏は「出遅れた感があった。最後まで優勢の実感はなかった」。森氏は「主張は市民に浸透していたが、竹中氏の組織力が大きかった」と話した。

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