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『シコふんじゃった。』の続編ドラマ、ディズニープラス作品として制作始動

 ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」の日本発の「スター」オリジナル作品として、『すべて忘れてしまうから』、『シコふんじゃった!』、『ガンニバル』の3作品の制作が本格始動し、今秋を皮切りに日本から世界へ順次配信されることが発表された。中でもドラマ『シコふんじゃった!』は、1992年に公開され、当時大きな話題となった本木雅弘主演の映画『シコふんじゃった。』の新たな物語を描く。

日本発ディズニープラス「スター」オリジナル作品発表

日本発ディズニープラス「スター」オリジナル作品発表

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■ドラマ『シコふんじゃった!』

 ドラマ『シコふんじゃった!』の総監督を務めるのは、映画『シコふんじゃった。』の監督・脚本を務めた周防正行。この作品で極上のエンターテインメント映画の基礎を築き、その後も『Shall we ダンス?』、『それでもボクはやってない』などの数々の作品で国内外の高い評価を受ける日本を代表する映画監督の一人だ。

 30年の時を経て、再び本作を制作するにあたり「初めて学生相撲を見た時は、本当にビックリした。その日、人生で初めてまわしを締めたとしか思えない学生が、国技館の土俵で相撲を取っていた。面白かった。すぐに『シコふんじゃった。』というタイトルとともにストーリーが頭に浮かんだ。あれから30年、果たして今どきの若者がどんな物語を紡ぐのか。練り上げたシナリオは、思いも寄らない展開で、チャーミングなキャラクターたちが右往左往する。オーディションで決まった若い俳優たちも飛び切り個性的だ。きっと、思いっきり楽しくて、時には切ない、面白いドラマになるだろう。ちなみに60代も半ばとなったボクは、毎週土曜、250回シコふんでます!」と、熱いコメントを寄せている。

 監督は、これまで『終の信託』、『舞妓はレディ』、『カツベン!』で周防監督作品に携わり、周防監督が厚い信頼を寄せる片島章三。「今回演出を担当することは光栄かつ責任の重さを感じています。『シコふんじゃった。』は多くの同系統作品が生まれる原点となった金字塔的作品ですから。映画同様コメディを基調に、今時の若者が地味で泥臭い世界に身を置く事での葛藤、特に今作はさまざまな新しい要素を盛り込みました。男女問わず多くの方に見ていただきたいです」と、名匠からバトンを受け取ったプレッシャーとともに喜びを語っている。

 制作は、映画『Shall we ダンス?』、『ウォーターボーイズ』、『スウィングガールズ』などの大ヒット作品を世に送り出してきたアルタミラピクチャーズ。プロデューサーは映画『シコふんじゃった。』のプロデューサーを務め、これまで周防監督のほぼすべての作品に携わってきた桝井省志が務める。本作は、映画から30年後の教立大学相撲部を舞台に繰り広げられる、現代の若者たちの魅力のつまった新しい時代の青春ストーリーとなる。

■『すべて忘れてしまうから』

 『すべて忘れてしまうから』は、今最も注目される作家の一人である燃え殻による同名のエッセイをドラマ化。 WEBで配信された初の小説が連載中からSNS上で大きな話題となり、小説家デビュー作「ボクたちはみんな大人になれなかった」がベストセラーに。その後、自身の作品が次々と映像化され、大きな注目を浴びている燃え殻によるエッセイを、2015年に新藤兼人賞(金賞)を受賞し、昨年公開された映画『あの子は貴族』を監督した岨手由貴子、昨年公開された映画『子供はわかってあげない』を手掛け、さかなクンの半生を描いた映画『さかなのこ』の公開が控えている沖田修一、『ドライブ・マイ・カー』で「第94回アカデミー賞」国際長編映画賞を受賞した大江崇允といった、日本屈指のクリエイターが監督・脚本を担当し、ドラマオリジナルの物語を紡ぎだす。

 岨手監督は「“日常の悲喜交々(ひきこもごも)”という言葉にはおさまらないユニークでナイーブな原作の世界観を、連続ドラマシリーズという時間の連なりで描くことにとても興奮しています。加えてスーパー16ミリでのフィルム撮影(!)というチャレンジにも、日々武者震いしながら、スタッフ一丸となって撮影をしております」と、意気込みを語る。

 沖田監督は「岨手監督が、燃え殻さんの原作を、自由な発想で脚本にしていて、その中で、2話分ではありますが、楽しく参加させていただきました。あとは、昔から大好きな俳優の方とご一緒できることに、大きな喜びを感じながら撮影させていただきました」と、コメント。

 そして、大江監督は「素晴らしいスタッフに包まれて、素敵な俳優の方々が演じる。肩の力を抜いて、ゆったりとそれを堪能していただきたい作品です。こんな時間の使い方っていいよなと思います。関わることができてとても光栄でした」と、思いを語っている。

 いつかはすべて忘れてしまう、もう戻れない、何気ない日常を切り取った人間模様を繊細に描き出す原作をもとにした、日本のトップクリエイターたちが紡ぐ物語を表現するため、映画・ドラマ界で活躍する圧倒的な演技力と存在感のある役者が起用され、さらに深みのある作品になることが期待される。

■『ガンニバル』

 累計発行部数180万部を超えた二宮正明による衝撃のサスペンスコミック「ガンニバル」のドラマ化に挑む監督は、デビュー作『岬の兄妹』で国内外の映画業界に衝撃を与えた異才、片山慎三。今年1月に公開された最新作『さがす』は「第26回釜山国際映画祭」ニューカレンツ部門に正式出品され、日本のみならず世界からも大きな注目を集めている。

 片山監督は「ガンニバルは法を守る警察官と村の風習を守る者たちとの対立をそれぞれの立場から真摯(しんし)に描きつつ、わかりやすい善悪ではない、常識を揺さぶるような作品に仕上げたいと思っています」と、本作への意気込みを力強く語っている。

 主演に柳楽優弥、脚本に大江崇允、プロデューサーに『闇金ウシジマくん』シリーズを手掛けた岩倉達哉、『ドライブ・マイ・カー』の山本晃久という盤石の布陣で挑む、一息も尽かせぬ緊迫感で放つ、全世界を震撼させるサスペンス超大作の誕生に期待したい。

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