女優の小泉今日子（49）と二階堂ふみ（21）が、映画『ふきげんな過去』（2016年夏公開）で母娘を演じ、W主演を務めることが18日、わかった。北品川を舞台に、死んだはずだが戻ってきた母親と女子高生の娘のひと夏を描く。

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　同作は、劇団・五反田団を主宰し、劇作家、小説家、シナリオライター、映画監督とジャンルを超えて多才に活躍する前田司郎氏が、『ジ、エクストリーム、スキヤキ』に続き完全オリジナル脚本で挑む監督第2弾作品。

　大都会と下町が隣接する北品川の食堂で暮らす果子（二階堂）の前に、18年前に死んだはずの伯母・未来子（小泉）が戻ってくる。ある事件を起こして前科持ちになってしまった未来子の登場に慌てふためく家族と、自分の部屋に居候するずうずうしい彼女にいら立ちを隠せない多感な女子高生の果子。ただやり過ごすはずだった退屈な夏が、自分が本当の母親だという未来子の出現によって、特別な時間に変わる。

　小泉は「未来子は心の中にエキセントリックなところがある不思議な役でした。数ミリ宙に浮いているような不思議な世界観のなか、宝島をめざす夏休みの冒険のような物語で、私はファンタジー映画かもしれないと思っています」とアピールし、初共演した二階堂については「演じているときのプロフェッショナルなところと、21歳の素のままの女の子が共存していてとてもうれしかったです」とコメント。

　二階堂は「小泉さんはすてきという言葉が何よりも似合う方だと、現場でご一緒させていただいて感じていました。美してくて儚くて強いお母さんと過ごした一時を、カコはこの先も追いかけ続けていくのかな、と思いながら」と明かした。