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内野聖陽のアイデアがきっかけ 構想3年、平成の“トラック野郎”誕生

 俳優の内野聖陽の何気ないアイデアから生まれたオリジナル脚本のスペシャルドラマ『ザ・ドライバー』が、10月11日(後9:00〜11:10)にテレビ朝日系で放送される。

内野聖陽がトラックドライバーに! オリジナル脚本の新作ドラマスペシャル『ザ・ドライバー』10月11日放送(C)テレビ朝日

内野聖陽がトラックドライバーに! オリジナル脚本の新作ドラマスペシャル『ザ・ドライバー』10月11日放送(C)テレビ朝日

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 『臨場』(テレビ朝日)、『とんび』(TBS)などのヒット作品で個性的なキャラクターを演じてきた内野が、元エリート銀行マンのトラックドライバーという、これまでにない型破りなキャラクターに挑戦。京都から宮城・気仙沼まで1000キロを爆走しながら、一人の少女との心の交流、巨悪との対決をとおして、ある家族の再生を描く。

 ドラマ誕生までの経緯について、内野は「そもそも僕がプロデューサーに、2人のトラック運転手が車の中でアホトークをし、そこに時々追憶劇がたまに入ってくる、みたいな話って面白いんじゃない?と、無責任に言ったことが始まりだったんです」と明かす。その内野の話から3年の月日を経て、ドラマが完成。

 「何気ない話を、プロデューサーが徳永友一さんという素晴らしい脚本家を見つけてきて膨らませて下さり、当初の企画とは思いもよらないモノになって返してきた。これはしっかりやらなくちゃ、と思いました」と内野。脚本を担当した徳永氏は、2005年にドラマ『電車男』(TBS)でデビュー。『BOSS』、『海の上の診療所』、『水球ヤンキース』(いずれもフジテレビ)など、数々の話題作を手がけてきた。

 本作で内野が演じる主人公、“上(じょう)さん”こと近衛上一郎は元エリート銀行マン。曲がったことが大嫌い、つい正論を振りかざしてしまう性格が災いし、サラリーマン生活を全うすることができず、トラックドライバーに転職。相棒の田畑公平(塚本高史)とともにトラックを運転し、日々京都の料亭に食材を搬入している。

 しかも、銀行員時代と変わらずスーツを着てネクタイを締めてトラックに乗っており、その姿は“異質”そのもの。こうしたキャラクター設定について内野は「映画『トラック野郎シリーズ』に登場するトラック運転手とは違うイメージのキャラクターで攻めたい、と思っていた」という。「へ理屈ばかりの堅物、外見はクールだけど内実はすごく温かい、いわゆるツンデレみたいな男が面白いんじゃないか、と話していたら、そのとおりになっていまして、これまでにない人情悲喜劇が作れるんじゃないかと思い、演じさせていただいています」。

 上一郎と公平が勤務する「舞妓トラック株式会社」の社長で、自身も元芸姑であり、置屋の女将も兼業している並子役に若村麻由美。二人がひょんなことから出会う一人の孤独な少女・結衣役に渡邉このみ、結衣が通っていた保育園の保育士・玲奈役に南沢奈央、ホステスで結衣の母親・涼子役に中越典子、そのほか北村有起哉中村俊介平幹二朗らが共演する。

 何の因果か、結衣の両親を探して京都から一路、気仙沼へとトラックを走らせることになった上一郎と公平。その気仙沼で、上一郎は保育士の玲奈に一目ぼれ? やがて京都で母親を見つけるが、そこには少女を孤独な境遇へと追いやった複雑な家族の事情が浮かび上がってくる。京都を主な舞台としつつ、気仙沼でもロケを行い、ロードムービー的な要素も盛り込まれている。

 内野は「人が人の気持ちを感じて動いていく姿を描く作品は、今なかなかないですし、シンプルなものだけが人の心を動かすのではないか、と思えるドラマ。家族で気楽に見られるようなあったかい作品になっていたらうれしい」と熱い思いを語っている。

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  • 内野聖陽がトラックドライバーに! オリジナル脚本の新作ドラマスペシャル『ザ・ドライバー』10月11日放送(C)テレビ朝日
  • 日々京都の料亭に食材を届けるトラックを運転している主人公の近衛上一郎(C)テレビ朝日
  • 京都〜気仙沼1000キロを大爆走(C)テレビ朝日

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