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衆院選立候補者の横顔…福岡6区

 衆院選が19日に公示され、筑後地区の福岡6、7区には計7人が立候補した。これまでの歩み、政治を志すきっかけ、国政に懸ける思い…。7人の「横顔」を選挙区ごとに紹介する。(届け出順)

 福岡6区

地方創生の具現化目指す

鳩山二郎氏(42)自民前職

 筑後地区が記録的大雨に見舞われた8月。防災服を着て浸水した住宅地や畑を回った。窮状を聞き、人々の生活を守るのが政治家の責務と決意を新たにした。

 大川市長から国政に転じたことで、地方創生を「言葉遊びで終わらせてはならない」との思いが強い。昨秋からは国土交通政務官を務め、全国の自治体からの要望と向き合った。「道路を整備すれば投資を呼び、まちづくりのステージが変わる」。今秋、総務政務官に就いた。今後、地方創生を具現化させたい考えだ。

 前回衆院選後に生まれた長男と妻が久留米市に住む。ベビーカーを押し「子育てしやすい優しい街がいい。政治にも優しさを」と思い直した。

 (木村知寛)

国民に冷たい政治変える

河野一弘氏(49)共産新人

 「(首相という)表紙が替わっただけで中身は同じ。国民に冷たい政治を変えて、政権交代に全力を尽くす」と語気を強める。

 みやま市高田町出身。精肉店に勤めていた30歳ごろ、テレビで与党議員の汚職疑惑に鋭く質問する共産党国会議員を見て「おかしいことはおかしいと、きちんと言っている議員もいる」と政治に興味を持った。2003年の統一地方選を手伝ったのを機に、党大牟田地区委員会職員へ転職。昨年8月から党筑後地区委員会の常任委員を務める。

 今回が初の立候補。人前で話すのは本来、得意ではない。街頭演説を重ね「手を振ってくれる人も出てきた。しっかり応えたい」と前を向く。

 (大矢和世)

社会保障の充実を訴え

田辺徹氏(60)立民新人

 長年のドイツでのオペラ歌手生活で社会保障の充実を感じたことが政治を志すきっかけとなった。合唱組曲「筑後川」の歌詞になぞらえ「『筑後平野の百万の生活の幸』を政治は守っているのか」と訴える。

 横浜市の高校を卒業後、渡欧。一度帰国し武蔵野音楽大卒業後に再び欧州へ。劇場専属やフリーの歌手として活動した。契約の合間は失業状態で、生活保護を短期間受給し「とても守られた生活」を実感した。

 選挙初挑戦の2019年参院選は石川選挙区で落選、再挑戦の機会をうかがっていた。福岡6区との縁は薄いが、高校時代に歌っていた筑後川の歌詞を思い「胸に熱いものがある」と語る。

 (内田完爾)

高い再エネ料金に疑問

組坂善昭氏(74)無所属新人

 5人きょうだいの長男。久留米商業高に通う傍ら、バイクに乗って父の経営する精肉店を手伝った。ご用聞きとして街中を走り回った。18歳で店を引き継ぐと、地元密着型の食肉卸会社に発展させた。

 出馬を決めたのは10月に入ってから。6年ほど前から、再生可能エネルギーの料金の高さに疑問を持ったという。私財をなげうって調査し、高額な理由の「決定的な証拠をつかんだ」と主張する。貧富の差を広げないためにも、庶民側に立つ政治家となり、この問題を訴えたいのだという。

 粘り強く意見を広めていくために、まずは健康な体を維持しようと、毎日100回の腕立て伏せを欠かさない。

 (玉置采也加)

社会参加のために出馬

熊丸英治氏(52)N党新人

熊丸英治氏

 14年間過ごした東京から古里の久留米市にUターンした。両親と同居し、親元で働く。人付き合いは苦手という。「そんな人間でも社会経験が積める」。選挙を社会参加の機会と捉え、2019年の参院選に続き国政に挑戦する。「職がなく、社会になじめない人も出馬はできる」と勧める。

 5年ほど前、英国などを9カ月間放浪した。現地の人と語らい、街での警察活動を見て日本の刑事司法制度に疑問を抱いたという。「警察と裁判所の癒着をなくし、死刑制度を廃止する」と、持論を展開する。

 「精神一到何事か成らざらん」が座右の銘。「学校の先生に昔言われて、良い言葉だなと思って」と照れ笑いする。

 (木村知寛)

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