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中学新制服はブレザー 福岡市の検討委が了承 20年度から スカートとズボン選択も

 福岡市立中学校の新たな標準服(制服)の案が14日、まとまった。ブレザータイプで、生徒の意見を反映させたデザインを施した。生徒が希望でズボンかスカートなどを選べるようにもした。案は近く市教育委員会に報告され、標準服として決まる。各学校ごとに採用するかどうかを判断し、早ければ2020年度から生徒が着ることになる。

 市教委が設けた、中学校長や保護者代表、有識者らによる標準服検討委員会がこの日、新標準服のサンプルを最終確認し、了承した。

 新標準服(冬服)のブレザーは紺色。左胸の名札を縫い付ける部分は胸ポケットにしまえるようになっており、生徒が校外では名札を見せないようにできる。袖には飾りボタンの代わりに反射材を施して通学路での安全に役立つようにした。動きやすさや寒暖への対応のほか、自身の性自認などに合わせて、男女に関係なく、ズボン、キュロット、スカートのいずれを着るか選べる。

 学校ごとに7色から採用するネクタイ、リボンは市の伝統工芸品・博多織が受け継ぐ「献上柄」を施した。夏服もズボンなどから選べるようにする。価格は現在の標準服から大きく変わらないようにするという。

 性的少数者(LGBT)への配慮の必要性など時代の変化に合わせるため、市教委は約70年にわたり大半の学校で使われてきた詰め襟とセーラー服の標準服を一新させる方針を決め、昨年6月から検討委を開催。今年1~3月に3回、市内の生徒14人による委員会でも意見を募った。市教委生徒指導課の内田久徳課長は「生徒の声を大切にして、誰もが快適に着られる標準服になった」と話した。

=2019/05/15付 西日本新聞朝刊=

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