二階派の山梨知事、パーティー収入1182万円不記載で謝罪
自民党派閥の政治資金規正法違反事件に関連し、二階派(志帥会)の参与である山梨県の長崎幸太郎知事は20日、派閥から受領した1182万円が政治資金収支報告書に不記載だったと発表した。同県富士吉田市の後援会事務所で記者会見した。
2019年の政治資金パーティー券の売り上げのうちノルマ超過分が二階派から還流されていた。1182万円は県内事務所に現金で保管されていた。長崎氏は「猛省し、心からおわびする」と謝罪した。
長崎氏によると、19年のパーティー券売り上げ1774万円全額を二階派の銀行口座に送金し、ノルマ超過分のうち500万円を19年6月に確定寄付分として受領した。その後、ノルマ超過分の残りに相当する1182万円を同8月に現金で受領した。
しかし、二階派から扱い方針が示されなかったため「預かり金的なもの」として取り置いていたという。
二階派が18日に政治資金収支報告書を訂正し、処理方針を寄付と確定したのを受け、長崎氏の政治資金管理団体「日本金融経済研究フォーラム21」も収支報告書を19日付で訂正したという。
長崎氏は「裏金化して使う意図も、使った事実もない」と説明した。
長崎氏は多額の資金を未処理のまま長年置いていたことについて「過去の処理と管理態様が極めてずさんであったことは断腸の思い。しっかりと襟を正し、みそいでいかなければならない」と述べた。
また資金管理団体の会計責任者を近く交代させると話した。