毎月勤労統計、21年度にシステム刷新へ 厚労省
厚生労働省は8日、不正が発覚した毎月勤労統計について、システムを2021年度に刷新することなどを盛り込んだ統計改革の工程表をまとめた。毎月勤労統計のシステムは古いプログラミング言語で構築されている。改修などを担当できる職員が限られ、不正の発覚が遅れた一因となった。システムを作り替え、再発防止を図る。
毎月勤労統計を巡っては、全数調査すべき東京都の大規模事業所について、04年から勝手に抽出調査に変えていた。さらに17年まで必要な復元加工もしておらず、実際よりも賃金が低く出た。
厚労省はシステムが古かったことも不正を見抜けなかった要因のひとつとみている。20年度までに新しいシステムの具体的な内容を固め、21年度の移行をめざす。
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