トーハン 文具製造のデルフォニックスを子会社化
取次大手のトーハンは31日、文具製造のデルフォニックス(東京・目黒)を買収すると発表した。リングノートの「ロルバーン」などのオリジナルブランドを持つデルフォニックスを通じて、文具商品の品ぞろえを拡充する。文具の海外販売などの事業展開も進める方針だ。主力の取次事業が伸び悩む中、事業領域を広げることで収益源を多角化する。
31日までに株式譲渡契約を締結し、7月に連結子会社にする予定だ。買収額は非公表。デルフォニックスは自社ブランドに加え、国内外の文房具や雑貨を扱うセレクトショップを首都圏を中心に約30店舗展開している。
機能性やデザイン性の高い文具が特徴で、特に10~30代の男女の利用者が多いという。従業員数は78人で、2018年6月期の売上高は約40億円だった。
トーハンはデルフォニックスを買収することで、既存の書店とデルフォニックスの文具を組み合わせた複合店舗の開発や、デルフォニックス商品の海外販売などを進める。
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