東邦銀、4月にも人材紹介業に参入 東北の地銀で初
東邦銀行は4月にも人材紹介業に参入する。全国の企業で深刻化する人材不足に対応、人材紹介会社と連携して取引先企業の人材確保を後押しする。東北の地方銀行で人材紹介業に参入するのは初めてのケースという。
東邦銀は1月、福島労働局に職業安定法に基づく「有料職業紹介事業」の許可を申請した。同行によると、4月にも許可が認められる見通し。同行が従来から取り組んでいる経営課題提案型営業の一環として、地域経済の活性化につなげる。
具体的には、同行が取引先企業や顧客の人材に関するニーズを把握し、提携先の人材紹介会社を通じて経営幹部や管理職、専門職などを中心に人材を紹介する。このほか、人事コンサルティング会社などとも連携し、人事・人材に関する支援を総合的に展開していく。
東北でも中小企業をはじめとする企業・事業所の人材不足に対する懸念は年々強まっている。東邦銀の担当者は「これまでに培った情報・ノウハウを生かし、地域経済に貢献したい」と話している。