「真実の口」で手を消毒 インフル予防に大阪大病院
インフルエンザの流行シーズンを前に、大阪大病院(大阪府吹田市)は30日、「真実の口」に手を入れると自動的にアルコール消毒できる機器を設置し、来院者に予防を訴える一風変わったイベントを開いた。
真実の口はローマの観光スポットになっている彫刻。偽りの心がある人が手を入れると、抜けなくなったりかまれたりするとの伝説がある。
同病院は、単純な手法の予防啓発では広がりが見込めないと考え、面白さや驚きを体験できる仕掛けを作ることで、多くの人に興味を持ってもらおうと企画した。
担当した同病院感染制御部の森井大一医員によると、免疫力が低下した入院患者は、インフルエンザに感染すると重症化の恐れがあり、院外から持ち込ませないことが重要としている。11月16日まで設置する。
夫の付き添いで訪れた大阪府茨木市の無職女性(74)は「面白い仕組みで手を入れたくなる。子どもも楽しいんとちゃいますか」と話した。〔共同〕