500種 東山動植物園の飼育動物は国内最多
(数字で知るナゴヤ)
広さ60ヘクタールの巨大な敷地内に約500種、1万2600以上の動物がいるのが、今年開業80周年を迎えた東山動植物園だ。飼育する動物の種類は、約350の上野動物園を大きく上回り、国内の動物園で最多。年間約240万人が訪れる。
全国に先駆けてコアラやメキシコウサギなどの繁殖を成功させてきたほか、キリンやライオン、ホッキョクグマなど多くの人気動物を展示する。開業以来、途絶えることなくアジアゾウを飼育しているのは全国でも珍しく、近年はイケメンゴリラとして人気の「シャバーニ」や、独特の鳴き声が話題を呼ぶフクロテナガザルの「ケイジ」など個体にも注目が集まる。
特に種類が多いのが日本の希少な淡水魚約200種を集めた、世界でも珍しい「メダカ館」。日本人に身近なメダカも絶滅危惧種になっており、担当者は「生き物の大切さを考えるきっかけになってほしい」と話す。園内には動物ごとの絶滅危険度も表示されている。
このほど初めて実施した個体別の人気投票の結果は、12日に同園で発表される。