佐治敬三(14)わが道を往く
「水割り」自然に浸透 44年、広告に「国際品」うたう
寿屋時代のサントリーウイスキーの広告をひもといてみると、不思議なことに「水割り」という飲み方をおすすめしたことは一度もなかった。トリスウイスキーによる、いわば日本のウイスキーの曙の時期に、「トリハイ」または「Tハイ」としてうたわれているのは、すべてソーダによるハイボール。いつのころからか、水割りがむしろ自然発生的に消費者の間で人気を得はじめた。水割りが盛んになったのは、日本人の飲酒習慣に基づくと...
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