シャボン玉石けん、天然石けん成分「オレイン酸カリウム」の高い抗ウイルス効果を実証
【プレスリリース】発表日:2018年12月18日
-抗インフルエンザウイルス効果についての研究結果-
天然石けん成分の「オレイン酸カリウム」が高い抗ウイルス効果を実証
シャボン玉石けん 研究論文がアメリカの科学雑誌「PLOS ONE」にて掲載
無添加石けんのパイオニアであるシャボン玉石けん株式会社(福岡県北九州市/代表取締役社長:森田隼人)の研究開発部長・川原貴佳らが研究論文「発熱相互作用による天然石鹸成分のオレイン酸カリウムのヒトおよびトリインフルエンザウイルスの不活性化」を発表いたしました。手洗い用の洗浄剤に用いられる代表的な3種類の「界面活性剤」を用いて、それぞれの抗ウイルス性を明らかにした本研究は、アメリカの科学雑誌「PLOS ONE」に採択され、掲載されました。
<研究結果サマリー>
・3種類の界面活性剤の中で、「オレイン酸カリウム」(石けん)が最も高い抗ウイルス効果を示した。
・ウイルスは人の細胞に結びつくことで感染するが、「オレイン酸カリウム」はその結びつきを阻止すると考えられる。
本研究では、手洗い用洗浄剤の洗浄成分として汎用されている「ラウレス硫酸ナトリウム」、「ラウリル硫酸ナトリウム」、そして「オレイン酸カリウム」3種類の界面活性剤の、ヒト型インフルエンザウイルス、トリ型インフルエンザウイルスに対する抗ウイルス効果についての調査を行いました。
結果、ヒト型・トリ型どちらにも天然油脂を原料に作られる石けんに多く含まれる「オレイン酸カリウム」が最も高い抗ウイルス効果を示すことがわかりました。インフルエンザウイルスはウイルス粒子の表面にある"スパイクタンパク"という部分がヒトの細胞に結合することで感染します。「オレイン酸カリウム」がこの"スパイクタンパク"に吸着することでウイルスが失活化し、感染力が低下したと考えられます。(次ページ・図1)
「オレイン酸カリウム」はインフルエンザウイルス感染の抑制が期待でき、手洗い用の洗浄剤として有効な成分であると言えます。なお、本研究の技術は、シャボン玉石けんの商品開発に活かされています。
※以下は添付リリースを参照
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