FIFA W杯が最大の収入源
▼FIFA 国際サッカー連盟(FIFA)は各国のサッカー協会を傘下に収める世界最大のスポーツ団体の一つ。2011~14年の収入は7075億円。最大の収入源は4年に1度のワールドカップ(W杯)。14年ブラジル大会では、テレビ放映権料やスポンサー料だけで4959億円を手に入れた。
1998年就任のゼップ・ブラッター会長(79)はこの"看板商品"をサッカーの新興地域で開くことで権力基盤を強化してきた。10年南アフリカ大会、18年ロシア大会、22年カタール大会がそれに当たる。
W杯開催地は25人の理事の投票で決まる。一方、W杯と並ぶスポーツイベント、五輪の開催都市は、国際オリンピック委員会(IOC)の100人超の委員が選ぶ。原則的に定年70歳、2期12年が上限のIOC会長と違い、FIFA会長には再選回数や年齢の制限もない。前会長のジョアン・アベランジェ氏の任期も24年間続いた。FIFAは会長が長期政権を築きやすい組織体制という指摘もある。