富士通、半導体生産から撤退
台湾・米社に工場売却 国内勢、再編に一区切り
富士通は半導体生産から撤退する方針を固めた。主力の三重工場(桑名市)を台湾の半導体受託生産世界3位の聯華電子(UMC)に、会津若松工場(福島県会津若松市)を米社にそれぞれ段階的に売却する。投資負担が重く業績がぶれやすい半導体事業を大幅に縮小、クラウドなどIT(情報技術)サービスに集中する。かつて世界上位を占めた日本の半導体産業は構造変化への対応が遅れた。苦戦する中、10年以上続いた再編は富士通の生産撤退で一区切りがつく。...