<男子ゴルフ:VanaH杯KBCオーガスタ>◇3日目◇29日◇福岡・芥屋GC(7146ヤード、パー72)◇賞金総額1億1000万円(優勝2200万円)

 8日に14歳の誕生日を迎えたばかりの伊藤誠道(神奈川・湘洋中)がツアーの最年少予選通過記録を塗り替えた。伊藤は第2ラウンドで3打スコアを伸ばし、通算3アンダーとして54位に順位を上げ、2004年9月のサントリー・オープンで伊藤涼太が記録した14歳2カ月7日を更新した。

 165センチ、64キロ。ドライバーの平均飛距離は280ヤード。夏休みの宿題をしながら参戦中の中学2年生は応援に来た元プロゴルファーの父一誠さんと握手。「1つの目標だったのでうれしい。これで次の目標に向かえる。失うものはないので残り2ラウンドも頑張る」と笑顔だった。

 7月の日本アマチュア選手権では最年少優勝記録更新は逃したが、準優勝で注目を集めた。石川遼(17)を目標とし、毎朝5時からの走り込みを欠かさない努力家が今回の快挙を遂げた。