日本相撲協会は27日、東京・両国国技館で大相撲九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)の番付編成会議を開き、十両昇進力士3人を発表した。

新十両は日翔志(ひとし、26=追手風)で、念願の関取の座を初めてつかんだ。また、勇磨(25=阿武松)と英乃海(34=木瀬)は、ともに1場所での復帰となる再十両を果たした。

さきの秋場所で西幕下3枚目の日翔志は6勝1敗で幕下優勝、西幕下筆頭の勇磨は4勝3敗、東幕下2枚目の英乃海は5勝2敗の成績を収めた。

日翔志(本名・沢田日登志)は東京都立川市出身。埼玉栄高から日大に進学し、日大を卒業後、大学関連の職員を務めていたが「成り上がるには相撲しかない」と決意し、21年5月の夏場所で初土俵を踏んだ(前相撲は3戦全勝)。年齢制限緩和措置が適用され、23歳での初土俵だった。初めて番付にしこ名が載った翌名古屋場所は5勝2敗、秋場所は7戦全勝で序二段優勝を果たしたが、場所後の稽古で首を痛め、同年11月の九州場所から3場所連続全休。再び序ノ口からの再スタートとなったが、序二段と三段目で7戦全勝優勝を果たし、今年1月の初場所で初めて幕下入り。1場所の負け越し(春場所)はあったが順調に番付を上げ、初土俵から2年半で関取の座をものにした。181センチ、150キロで得意は右四つ、寄り。