大相撲の元関脇でタレントの豊ノ島(40)が8月3日、都内のミクサライブ東京でトークイベント「豊ノ島の部屋」の第2回を開催した。テーマは「今一番熱い!時津風一門を語り尽くす」。自身が育った時津風部屋が属する「時津風一門」をテーマに、日刊スポーツの佐々木一郎記者との掛け合いで相撲の奥深さを伝えた。

 第2回は名古屋場所の振り返りからスタートした。幕内優勝した豊昇龍の「型が無い」強さについて佐々木記者から問われると「いずれは型があった方がいいが、現時点で型が無いのが魅力。ここから型ができたら、また一つ強くなる。そう思ったらすごいでしょ?」と新大関のさらなる進化に期待を寄せた。伯桜鵬については「自分が19歳の頃は先輩たちにビビり倒していた。気持ちがとても強い。センスも抜群」と絶賛した。

 客席が温まったところで本テーマの「時津風一門」の話題に突入。最初は「時津風一門といえば名門ですよ!」と力強かったが、他の一門と名前が並ぶと「こう並ぶとちょっと地味ですよね…」とトーンダウン。出羽海、二所ノ関、高砂、伊勢ケ浜と各一門の歴代有名力士を列挙し「鶴竜親方が横綱になってくれた時に、よくぞこの地味な一門から…という風になりましたからね」と時津風一門のカラーを説明した。

 優勝力士が一門から出た際、支度部屋に残ってお祝いをする話では「時津風一門ではずっと優勝が出なかったから、みんなが心からめでたいと祝ってましたよ」と一門の結びつきの強さを強調。時津風部屋が「道場」と呼ばれること、場所前には他一門からの出稽古が多かったことなど伝統の話も披露し「地味と言っても、いい地味なんで!派手さが無いだけで!」と自信を回復した。

 その後は名古屋場所を大いに盛り上げた錦木、新大関の霧島、大関とりに挑んだ大栄翔、若元春などを深掘り解説。若元春から豊ノ島へと寄せられた「天才だなと思っていました。稽古場であまり相撲を取っているところは見たことがなかったんですが…」とのコメントでは「たまたまその時、相撲を取っていなかっただけ」と会場を笑わせた。

 また名古屋場所で複数あった「まわし待った」の話題なども自身の経験を交えて披露し、相撲ファンの「知りたい!」に応える内容となった。

 この日はオンラインでも同時配信し、質問も募集。X(旧Twitter)で「#豊ノ島の部屋」をつけた投稿からピックアップして、質疑応答が進んでいった。

 配信が約1時間10分で終了すると、会場のお客さん限定のさらに密度の濃い内容が展開された。豊ノ島が「身体の80%はゆずでできている」と幼いころから親しんだドリンク「ごっくん馬路村」を会場のお客さん全員にプレゼントして、一斉に乾杯。この日誕生日を迎えた佐々木一郎記者を祝うバースデーソングを歌い、のどを潤した。

 その後は時津風一門の力士のサインが当たる抽選会、馬路村農業協同組合の詰め合わせなどが当たるじゃんけん大会が行われ、熱気あふれるまま第2回の「豊ノ島の部屋」は終了。最後は恒例となった1人1人のお客さんと2ショット撮影を行い、笑顔で見送った。

 大好評の豊ノ島の部屋は第3回の開催も決定。さらに密度の濃いトークを繰り広げる予定だ。