日本ハム上原健太投手(27)が札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、100万円ダウンの年俸1600万円でサインした。会見場を訪れると「この程度で済んでよかったという額で契約していただけました」と苦笑いで振り返った。

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今季は1軍初登板が9月と出遅れ、11試合の登板に終わった。「何もしてないような感覚。試合数も少ないし、実感がないまま終わったシーズンでした」と悔しさを口にした。「毎年2月や3月にケガをして、1人だけ8月ころに開幕みたいになっているので、来年こそはケガをしないことを唯一の目標にしたい」と頑丈な体作りを課題に挙げた。

栗山前監督からの助言もあり、今秋キャンプから野手にも挑戦している。二刀流として迎える来季については「とんでもないことをやろうとしているなと。ずっと野手の方が向いていると言われ、自分でもそうかもと思いつつ投手をやりたかったので、踏ん切りがつかなかった」と葛藤を振り返った。「実際に両方やってみると、動きも全然違って想像以上に疲れる」と早くも大変さを実感している。「大谷のように160キロを投げて、ホームラン40本打てるタイプでもないので、自分らしくやっていきたい。二刀流と言うより代走、守備固め何でもやる便利屋として貢献できれば」とマルチにチームを支える腹づもりを示した。(金額は推定)