巨人の守護神チアゴ・ビエイラ投手(28)が8日、7・8月度の「大樹生命月間MVP賞」のセ・リーグ投手部門を初受賞した。「本当にうれしい気持ちでいっぱいです。この瞬間だけではなく、いろいろな経験ができている。学びのシーズンになっている」と喜んだ。

ブラジル出身の剛腕は、7、8月で12試合に登板し、0勝0敗9セーブ、防御率0・00をマークした。8月13日の中日戦では大谷翔平超えとなる、NPB史上最速の166キロを計測。1日ヤクルト戦ではNPBの外国人記録となる32試合連続無失点を達成した。

勝利を決めた瞬間に見せる、派手なガッツポーズは定番になりつつある。「最後の瞬間というのは何とも言えない楽しい瞬間。人生はいいときもあれば、悪いときもある。その瞬間、瞬間を楽しむことが大事だと思っている」と毎試合、歓喜の瞬間をかみしめてきた。

圧倒的な存在感で守護神として君臨してきたが、2日ヤクルト戦で失点し、連続試合無失点記録はストップ。4日阪神戦でも痛恨サヨナラ弾を浴びた。それでも、絶対的守護神の存在は熾烈(しれつ)な優勝争い真っただ中のチームに欠かせない。シーズン終盤へ向け「努力は才能を上回るものだと信じている。チームメートは素晴らしい才能があり、すごく努力をしていることを知っている。最後には必ず日本シリーズに進出すると思っている」と力強く意気込んだ。