日本ハム上原健太投手(26)が“バケモノ化”で、エースの穴埋めを誓った。

8日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の1700万円で更改した。春先に左肩痛で出遅れるも、シーズン後半は先発ローテーションの一角を担い登板7試合で1勝3敗。「5年間で一番いいシーズンだった。まだまだ成長していけるという、確信にもなりました」と、数字以上に得たものが大きかった。

遅咲き左腕が1つ、壁を乗り越えた。9月2日楽天戦で、自己最速152キロを計測。左肩痛を負ったことが転機となり、米国のトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」で行われている、野球ボールよりも重い「ウェイテッドボール」を投げるトレーニング法と柔軟性の向上が、球速アップにつながった。「来年も1キロでも更新出来るように。先発の左ピッチャーでそれくらい投げられたらバケモノ。バケモノになりたい」と不敵に笑った。

来季は100イニング到達が目標。1年間通して先発ローテで活躍することが、最低条件となる。「それだけ投げさせてもらえるということは、それなりの成績があっての100イニングだと思う。そこは強く意識してやっていきたいと思います」。危機感を抱きながら迎えた今季、飛躍へのきっかけをつかむことができた。「シーズン通して投げているいいピッチャーは波が少ないので、そこを目指して1年間1軍で、やり抜きたい」。伸びのある直球に磨きをかけて、左のエースの座を狙う。(金額は推定)