日野自動車は27日、型式指定を再申請していた大型観光バス「セレガ」について、国土交通省から24日付で認可を受けたと発表した。4月中にも出荷を再開する。同モデルをOEM(相手先ブランドによる生産)調達しているいすゞ自動車も、「ガーラ」を再出荷できるようになる。両モデルは日野製「A09」型エンジンを搭載。日野のエンジン認証の不正問題で、2022年9月に型式指定取り消しの行政処分を受け、出荷できない状態が続いていた。

 日野は大型観光バスの出荷再開に向け、国交省に対して1月27日に型式指定の再申請を行った。今回、国交省が認可したことで、日野やいすゞ向けの観光バスを生産しているジェイ・バス(石川哲朗社長、石川県小松市)の小松工場(石川県小松市)から順次、出荷される見通し。

 また、日野は大型トラック「プロフィア」も国交省から型式指定の認定を受け、2月に出荷を再開している。