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令和3年(2021年)8月27日更新

報道発表資料

〔別紙〕

令和3年度 名誉都民候補者

宇井理生(ういみちお)氏

昭和8年2月20日生(88歳 文京区在住)
東京大学名誉教授
東京都臨床医学総合研究所名誉所長

※年齢は令和3年10月1日現在

ういみちお氏の写真

経歴

昭和8年 東京府(現東京都)生まれ
昭和30年 東京大学医学部薬学科卒業
昭和33年 北海道大学医学部薬学科助手
昭和48年 北海道大学薬学部教授
昭和61年 東京大学薬学部教授
平成2年 日本薬学会賞(学術賞)
平成3年 日本学士院賞
平成5年 北海道大学名誉教授
同年 東京大学名誉教授
平成7年 財団法人東京都臨床医学総合研究所所長
平成14年 財団法人東京都医学研究機構東京都臨床医学総合研究所名誉所長
平成20年 瑞宝中綬章
平成30年 文化功労者

顕彰事由

氏は、ホルモンなどの刺激が細胞内部に情報として伝えられる仕組みを明らかにし、受容体刺激を仲介するGTP結合蛋白質を発見するなど、細胞内情報伝達研究の発展に尽力してきた。また、数多くの人材を育成し、優秀な研究者を輩出してきた。氏の功績は多大であり、公共の福祉を増進し、学術の進展に寄与する姿は、広く都民が敬愛し、誇りとするところである。

候補者のコメント

名誉都民にご推挙いただき、真に光栄に存じます。
私はJR高田馬場駅近くに生まれ育ち、その後北海道大学で30年近く教職を務めましたが、50歳代で故郷東京に戻り、60歳の定年後も理化学研究所、東京都臨床医学総合研究所に奉職して、東京暮らしを続けて参りました。
このように私の研究者生活を応援して下さった多くの皆様に深く感謝しております。

小田島雄志(おだしまゆうし)氏

昭和5年12月18日生(90歳 世田谷区在住)
英文学者
翻訳家

※年齢は令和3年10月1日現在

おだしまゆうし氏の写真

経歴

昭和5年 満州国奉天(ほうてん)市(現中華人民共和国瀋陽(しんよう)市)生まれ
昭和24年 東京大学へ入学し授業でシェイクスピアの原文に触れる
昭和31年 國學院大學専任講師
昭和34年 津田塾大学専任講師
昭和36年 東京大学専任講師
昭和53年 東京大学教養学部教授
昭和55年 シェイクスピアの全戯曲37作品を完訳
同年 芸術選奨文部大臣賞
平成3年 文京女子短期大学教授
平成5年 東京芸術劇場館長
平成7年 紫綬褒章
平成14年 文化功労者
平成20年 小田島雄志・翻訳戯曲賞を設立
平成31年 演劇功労者

顕彰事由

氏は、イギリス現代劇の紹介、劇評の執筆や演劇台本の翻訳などに取り組むとともに、シェイクスピアの全戯曲の翻訳を成し遂げた。また、多くの演劇賞、芸術賞の選考委員を務めることに加え、自ら小田島雄志・翻訳戯曲賞を設立し翻訳劇の振興、後進の育成にも貢献している。長年の活動を通じて、多くの人に希望や活力を与えてきたその姿は、広く都民が敬愛し、誇りとするところである。

候補者のコメント

この度は東京都名誉都民にご推挙いただき、誠に光栄に存じます。満州、奉天に生まれ、戦後、家族で内地へ引き上げ、18歳で大学に進学してから70余年、東京都に暮らしております。大学で教鞭を執る傍ら、演劇の舞台に関わる仕事をしてきましたが、東京はニューヨークやロンドンよりも多くの、恐らく世界一多くの舞台上演が行われている街でもあり、素敵な舞台をたくさん楽しませてもらいました。
東京芸術劇場の館長を務めた折は、多くの方々にご助力いただき、ありがとうございました。これからも東京が魅力あふれる街であるようお祈り致します。

室井摩耶子(むろいまやこ)氏

大正10年4月18日生(100歳 世田谷区在住)
ピアニスト

※年齢は令和3年10月1日現在

室井摩耶子氏の写真

経歴

大正10年 東京府(現東京都)生まれ
昭和16年 東京音楽学校卒業
昭和20年 財団法人日本交響楽団のソリストとしてデビュー
昭和31年 モーツァルト生誕200年記念祭に日本代表としてウィーンに派遣される
同年 ベルリン音楽大学に留学
昭和35年 ベルリンでベートーヴェンのソナタ4曲のリサイタルを開催
昭和39年 ドイツで出版された「世界150人のピアニスト」において紹介される
昭和46年 著作「ピアニストへの道」を発表
昭和55年 帰国、日本に活動の拠点を移す
平成7年 「トーク&コンサート・シリーズ」開始
平成24年 第22回新日鉄音楽賞特別賞
平成31年 平成30年度文化庁長官表彰
令和3年 「百寿記念スペシャル・コンサート」開催

顕彰事由

氏は、6歳の時からピアノと共に歩み続け、ヨーロッパでの研鑽を経て、今もなお国内最高齢の現役ピアニストとして活躍している。作曲家の思いを大切にし、楽譜や一つ一つの音と真摯に向き合い、物語を奏でるようなピアノの音色で多くの聴衆に感動を与え続ける姿は、人々に希望や活力を与え、広く都民が敬愛し、誇りとするところである。

候補者のコメント

此の度は、名誉都民に顕彰して頂けるとのお話しにびっくりいたしました。
百歳まで生かして頂いて、ベートーヴェンだのモーツァルトの魔法の様な音楽語の詩をピアニストとして皆様にお届け出来ることだけでも天からのお恵みと喜んでいる私にとっては、望外の名誉でございます。
小学生の頃より私を包んでくれた東京都、成城の空気は私の音楽家としての成長をどれ程たすけてくれた事でしょう。
これからも毎日、この素晴らしい「音楽」を皆様と御一緒に楽しんで参りたいと存じます。

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