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INTERVIEW

2023.10.12

自身がヒロインを演じるTVアニメ『お嬢と番犬くん』のEDテーマ「Magie×Magie」を担当!鬼頭明里が楽曲と作品の魅力を語る

自身がヒロインを演じるTVアニメ『お嬢と番犬くん』のEDテーマ「Magie×Magie」を担当!鬼頭明里が楽曲と作品の魅力を語る

鬼頭明里の5thシングル「Magie×Magie」が10月11日にリリースされる。タイトル曲は、自身が主人公・瀬名垣一咲を演じているTVアニメ『お嬢と番犬くん』のEDテーマとなっている。
インタビュー時には、まだ見れていなかったアニメのEDアニメーションだが、それを見た本人は、X(旧Twitter)で、そのかわいさを興奮して伝えてくれていた。そんな、かわいいに振り切った新曲について、話を聞いた。

PHOTOGRAPHY&INTERVIEW&TEXT BY 塚越淳一

タイアップ曲だからこそのかわいいMVが完成

――夏の思い出として、『Animelo Summer Live 2023 -AXEL-』に、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会で出演されていました。ものすごく盛り上がっていましたが、どうでしたか?

鬼頭明里 熱かったです! (休憩後の)後半1発目で、みんなクールダウンした直後くらいなのかなと思っていたら、めちゃくちゃ熱くて! みんなが盛り上がってくれている熱気をすごく感じました。サプライズで蠟梅学園中等部1年3組としても出演したんですけど、これは予想というか希望というか、出てほしいと思ってくれている人も多かったみたいで、みんなが喜んでくれていたなって感じられました。

――その他にこの夏の思い出というと?

鬼頭 すみだ水族館やチームラボに行ったくらいかなぁ。この夏は本当に暑すぎて、ほとんど外に出かけられず……。主に室内で過ごしていました。

――そんな長い夏が終わり、秋にリリースされるのが、5thシングル「Magie×Magie」です。TVアニメ『お嬢と番犬くん』のEDテーマで、鬼頭さん自身は主人公の瀬名垣一咲を演じています。極道モノのラブコメという雰囲気ですが、どのあたりに魅力を感じていますか?

鬼頭 この作品は、健気で頑張り屋さんの一咲をすごく応援したくなるんです。普通の高校生になるんだ!と、自分がヤクザの組長の孫であることを誰も知らない、遠くの学校へ行こうとするんです。家柄のこともあって、これまであまり友達がいなかったという状況を、自分で打破しようとして一生懸命に頑張っているところがすごくかわいらしいので、この作品の魅力は、一咲がかわいいことだと思います! あとは宇藤啓弥(CV.梅原裕一郎)との恋愛模様です。この男は絶対にやめたほうがいいと分かってはいるけど好き、みたいな。そんな感情の中で揺れ動いている一咲もかわいいので、やっぱり一咲がかわいいところが魅力になっちゃいます(笑)。

――演じているときも、一咲かわいいな〜って思っているわけですね。

鬼頭 そうです。もう原作を読んだときから一咲かわいい!って思いながら読んでいるので、アニメでもそのかわいさを表現できるよう、頑張って演じていました。

――啓弥は、瀬名垣組の若頭なんですよね。一咲に変な男が寄り付かないように高校へ裏口入学をしてきてしまうという26歳なのですが……。

鬼頭 そうですね。でも26歳はまだまだ全然若いので、制服でも全然行けると思います!

――一咲はおっさん呼ばわりしていましたけど、若いですよね。このアニメのEDテーマを担当すると聞いたときはどう思いましたか?

鬼頭 嬉しかったです。役が決まったあとに聞いたんですけど、役を演じられるだけでも嬉しいのに、その上、EDテーマまで歌わせていただけるなんて!と思いました。

――鬼頭さんが思い描いた曲のイメージは伝えたのですか?

鬼頭 こんな感じの曲がいいです、というのはお伝えさせていただきました。リファレンスということで具体的に挙げたのはORESAMAさんの「オオカミハート」です。少女漫画のEDテーマにすごく合うと思っていた曲だったし、こういうおしゃれなサウンドのかわいらしい曲がいいなと思っていたんです。

――実際は和テイストのポップチューンとなっていますが、届いたときはどんな印象でしたか?

鬼頭 その時はまだ和楽器の音は入っていなかったかもしれないんですけど、思っていたよりもかわいらしい曲だなと思いました。

――相当かわいい曲だと思いますが、ジャケットなどのアートワークも、楽曲を聴いて、鬼頭さんがアイデアを出したのでしょうか?

鬼頭 アートワーク周りはお任せしているんですけど、今回はジャケットよりも先にMVの撮影があって、そのときの衣装は私のこだわりが入っていて、チュールっぽいボリュームのある感じの衣装が良いですと提案していたんです。

――まさにMVとジャケットで着ている服ですね。

鬼頭 この衣装は「こういう感じの服です」って私が提出したそのものの服を、スタイリストさんが借りてきてくださって、それを着ているんです。すごくボリュームがあって場面映えもするし、チュールもいい色みで、ピンクだけでなく、後ろにはちょっと青も入っていたりして、すごくおしゃれなんですよ。

――MVでも、この衣装のかわいさはかなり活きていますよね?

鬼頭 MVもめちゃめちゃかわいい感じにできました。このMVって、実はずっとグリーンバックで撮っているんですけど、CGをリアルタイムで合成しながら撮れるという技術を使っていたので、イメージがしやすかったんです。

――鬼頭さん自身もハートを作ってみたり、それこそかわいいに振り切った動きをしていますが、とてもかわいいと思うと同時に、ソロでは珍しい感じもしました。

鬼頭 確かに! ここまでのことはしたことがないかもしれないですね(笑)。でもそれも、このタイアップだからできたことなんです。タイアップじゃなければ、ここまではやっていないと思うので。

――では見どころというと?

鬼頭 となると、タイアップ曲でなければ見られない私がたくさん見られるところですかね(笑)。タイアップだからこんなにかわいい曲が歌えたし、MVもここまでかわいいに振り切ったものが撮れたと思うんです。自分の中から出てくるものだったら、こういう発想は出てこなかったと思うので。

――でも、普段の自分からちょっと外れたことができて、それがこの先にも繋がっていくのがタイアップ曲の魅力でもありますよね。

鬼頭 そうですね。

――レコーディーングでは、この曲をどのような感じにしたいと思いましたか?

鬼頭 女の子の片想いを描いている曲なんですが、切ない感じではなく、ここもかわいらしい感じにしたかったんです。

――高瀬愛虹さんの歌詞も、そういう感情を絶妙にポップに表現していますからね。

鬼頭 歌詞もめちゃめちゃかわいいし、音楽もかわいらしい感じだったから、逆にボーカルは可愛くし過ぎないようにしようと思いました。くどくなりすぎないように歌えたらいいなと思ったんです。女の子の健気さとか、おとなしい子が頭の中でいろいろぐるぐる考えてしまうような感じが出せたらいいなと思ったので、そこは意識して歌っています。

――おっしゃる通りボーカルも絶妙でした。アレンジが打ち込み系で和なサウンドも入っていたので、ボーカルによってはキャラソンっぽくなってしまう気もしたのですが、ちゃんと鬼頭さんの歌になっているところが素晴らしかったです。

鬼頭 ありがとうございます。

――少しキーワード系の質問です。〈こんなにもスキになれるヒトは 他にいるわけない〉という歌詞がありますが、鬼頭さんが今こんなにもスキなものはありますか?

鬼頭 え! 何だろう。

――たとえば最近だと、サウナとかは流行っていますよね?

鬼頭 サウナはあまり入らないんですよね……でも、温泉はかなり好きかもしれないです。東京近辺でも車で20〜30分行けば意外と温泉ってあるので、友達と仕事帰りとかに行くんです。

――それはきっとニジガクのメンバーですね?

鬼頭 そうです。呼んだら誰かしら来てくれるので、一緒に温泉に行っておしゃべりしてます。やっぱり温泉はひとりで行くより、友達としゃべりながらっていうのがいいんですよね。昔から温泉やお風呂屋さんは好きだったので、それは今も好きなことです。

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