わが町リポート神戸

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 北須磨文化センター(須磨区中落合3)で25日、市民講座「池長はじめと神戸」が開かれ、約50人が集まった。講師は神戸の歴史に詳しい神戸歴史クラブ理事長の豊田實さん(88)。

 池長孟は兵庫の資産家池長通(叔父)の養子として、明治24年誕生。池長家は江戸時代末、瓦屋や質屋を営んでいたが、明治5(1872)年、柳原や門口町、白川村など兵庫一帯の土地を買い入れ、土地家屋貸付業で財をなした。

 孟は養父母のもと家業に専念していたが、生まれつき芸術方面に関心があり、大正11年の洋行の時、大英博物館やパリのルーブル美術館、ローマのバチカン、フローレンス美術館などを見学、美術品の収集のきっかけとなった。重要文化財の「秦西王侯騎馬図屏風」「四都図・世界屏風」「聖フランシスコ・ザビエル像」など4500点もの美術品の収集・研究を昭和30年に没するまで続けた。また私立育英商業学校校長を務めるなど、神戸の教育界の足跡も大きい。

 会場には淡路から子息池長じゅん神父も参加され、豊田講師と握手を行った。北野茂樹・北須磨文化財センター長は「神戸新聞の24日夕刊に聖ザビエル像は神戸市立博物館所蔵との記事を見て、タイミングの良さに驚いた」と話した。

 コミスタこうべ(中央区吾妻通4)では、豊田實さんの歴史講座2000回突破を記念して、展示会が3月1日まで開催(午前9時半~午後5時)。コミスタこうべTEL078・251・4731

(わが町リポーター・阿部嘉之)

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