kankyo_850150

環境省・新幹部就任会見の発言概要 松澤・地球審「日本のGX、世界に理解を得て仲間づくりを」

環境省は6日、1日付で就任した新幹部8名の就任会見を同省で行った。8名の内訳は、松澤裕地球環境審議官、上田康治大臣官房長、秦康之地球環境局長、土居健太郎水・大気環境局長、白石隆夫自然環境局長、前佛和秀環境再生・資源循環局長、鑓水洋総合環境政策統括官および植田明浩大臣官房地域脱炭素推進審議官の各氏。会見での発言概要は以下の通り。(編集委員・工藤真一)

地球環境審議官 松澤 裕 氏

欧州とは異なる日本のGX
世界に理解を得て仲間づくりを

前職の地球環境局長のとき、先の国会で成立したGX推進の2法を経済産業省とともに担当した。日本のGXのやり方は必ずしも欧州と同じではない。地球環境審議官として、日本のいろいろな取り組みを世界に理解してもらい、仲間づくりをしていきたい。

欧州は一気にグリーン、再エネという形でやれる国も少なくない。一方、アジアでは、日本も含め、そういう形には現実問題として行かない国もあるので、別のやり方を考えていく必要があると思う。

日本の事情を考えると、例えば、石炭火力のアンモニア混焼や天然ガス火力の水素混焼によって、最終的にゼロエミッションに持っていくと。もちろん、効率の悪いものは廃止も含め対応していく。

そうした移行のやり方を真剣に日本として考えており、確実に2050年ゼロエミッションに向けて進んでいくところを世界にしっかり説明し、理解してもらうことで、同じような立場や事情にある多くの国を仲間につけていくことが大事だ。その意味でも次のCOPは非常にいいチャンスだと思う。

環境省・新幹部就任会見の発言概要_地球環境審議官 松澤裕氏
地球環境審議官 松澤裕氏

全文を読むには
有料プランへのご登録が必要です。

記事本文残り80%

続きは有料会員にお申し込み
いただいた後、
記事をお読みいただけます。

  • 「有料会員」になると購入手続き不要ですべての記事を閲覧できます。
  • 新聞購読者の方はお得な「プレミアム会員」も選べます。
  • 初月無料で有料会員に登録できます。