2001年経済産業省のメディアコンテンツ課がブロードバンド時代を担う事業
プロデューサー
の人材不足と,
プロデューサー
の育成に焦点を当てた人材教育が行われていないという報告(注1)をしてから早15年.自らアニメ,音楽,テレビの世界でインディペンデント
プロデューサー
を務める筆者の体感では先に述べた経済産業省の発案によるプ
ロデューサー
教育がコンテンツ業界に浸透しているという認識は無い.特にコンテンツビジネスの中でも海外からのニーズの高いアニメというカテゴリーにおいてはアニメーターの賃金問題に始まる劣悪な労働環境やDVDやBDの様なパッケージビジネスの崩壊による収益構造悪化等の課題が山積みである.
従来通りの
プロデューサー
育成手段ではいずれ先細りしていく可能性が非常に高く,積極的に海外展開や新しいビジネスモデル創出に対して意欲があり,知見を持つ
プロデューサー
の積極的な育成が急務であると考える.
本研究ではアニメ
プロデューサー
育成に関して,教育機関及び企業の従来の育成に対して現状調査及び実際に現場で有効に機能する
プロデューサー
人材育成方法とは何かという2点を論じる.
抄録全体を表示