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日向夏

発見​200年

Hyuganatsu Discovery 200th Aniversary

日向夏は文政年間(1818〜1831)に宮崎市で発見された柑橘です。

​それから200年に渡り宮崎県民に愛され続けるソウルフルーツです。

名 称

日向夏・ひゅうがなつ・日向夏みかん・

​ヒュウガナツ・日向夏ミカン・日向夏蜜柑など

別 名

​ニューサマーオレンジ(New Summer Orange)

スモールサマーオレンジ(Small Summer Orange)のほかに、田村オレンジ、日向小夏、土佐小夏、小夏蜜柑などわずかながら使われています。

学 名

シトラス・タムラナ

(Citrus Tamurana Hort.TANAKA)

日向夏蜜柑の学名は、柑橘研究の世界的大家として知られる田中長三郎博士により、日向夏を世に紹介した功労者である田村利親氏の名前を記念して、

Citrus Tamurana Hort.TANAKAなる学名が与えられました。

※『日向夏ものがたり』鉱脈社BOOK(2002年出版)

  P,19より引用

 日向夏は、世界でも珍しい異色の柑橘です。その果色・果肉・香り・味のすべてが他の柑橘に類をみない独特なものと言えます。

 その特徴は一般的な柑橘とは少し違った食し方にもあります。日向夏は皮を指でむくようにして食べると、特有の美味しさを感じることができません。

 りんごの皮むきをするように外果皮のみを薄くむき、ふかふかの白皮(アルベド)と一緒に食べるのが特徴です。

 ほんのり甘みのある白皮と、爽やかな酸味のある果肉を一緒に食べることではじめて、日向夏の「真の美味しさ」を味わうことができるのです。

ハウス栽培 12月〜3月
​露 地 栽 培 3月〜5月
​収穫時期

3 cups

Flour

​短卵球形で鮮やかな黄色

アルベド[中果皮]

​(ふわふわの白い皮)

1½ cups

Butter

フラベド[外果皮]

​(黄色い皮の部分)

砂じょう

​(つぶつぶの果肉)

果心(中心の白い繊維)

種子​(たね)

じょうのう

​(果肉が入っているふくろ)

発見。​そして研究。

 日向夏はその名の通り、宮崎県特産の柑橘です。 江戸時代末期にあたる、 文政年間(1818年~1831年)に 旧宮崎郡(現宮崎市)の赤江村 城ヶ崎に隣接する曽井(そい)にて、 偶発実生 として発見されました。

 宮崎市(清武町・高岡町)・綾町・日南市での生産量が全体の約8割を占めており、保温用の袋がけを施すなど冬季の寒害防止栽培方法の進歩で安定供給が可能に。また、発見当初は少し食べにくかったその果実も、生産技術の改良を重ねることで現在のように食べやすい味へと変化しました。

 宮崎を代表する「美味しい柑橘」として皆様に愛されるようになったのは、長きにわたった研究の成果であり、今日ある日向夏の存在は携わってきた多くの方々の情熱のたまものとも言えるでしょう。

※偶発実生とは果樹園芸上の用語。両親は明らかでないが、たまたま実生個体としてみいだされた優秀な形質をもった果樹のこと。

日向夏研究の第一人者

ただよし

三輪 忠珍博士

(1908年〜1956年)

第一回宮崎県文化賞自然科学部門受賞(1950年)

 日向夏の記事を書く上で欠かすことのできない人物。三輪博士は宮崎大学農学部園芸教室教授の在職中、日向夏の研究に着手、それまで極めて不安定であった日向夏の生産に大きく貢献しました。

 三輪博士は、日向夏が強度の自家不和合性(雄しべ、雌しべとも受精能力を持ちながら自分の花粉では受精が行われない事)を9ヶ年の研究で明らかにしました。

※『日向夏ものがたり』

 鉱脈社BOOK(2002年出版)引用

日向夏の本格加工開始

 1972年〜1973年に、常恒的な生産過剰に悩む温州みかんの加工による需要拡大を図るべく、果実需要拡大緊急対策(国)により、川南町に果汁工場(県農協果汁(株))が設立されました。

 日向夏の本格加工は1985年の「日向夏マーマレード」の製造が始まりで、今では「日向夏ドリンク」など日向夏独特の芳香が楽しめる飲料が開発されています。

 また、日向夏ストレート果汁は自社製品に利用するだけでなく、主に1991年からは県内のお菓子製造者への供給も開始されました。

 上の写真は当時の宮崎県農協果汁(株)工場での日向夏搾汁風景です。

※『日向夏ものがたり』

 鉱脈社BOOK(2002年出版)引用

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