石川県は25日、県内で新たに354人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの新規感染者数としては22日の263人を上回り、過去最多を更新した。県内の累計感染者は1万人を突破し、1万267人となった。

 新規感染者354人のうち、すでに公表されたクラスター(感染者集団)関連が72人、濃厚接触・接触者が63人で、6割以上の219人は感染経路が分かっていない。クラスター関連では、24日に公表された園児が通う施設など5カ所で3~41人、能美市の粟生保育園で3人の感染が判明した。

 新たに感染したのは一部調査中を除くと、羽咋、中能登、穴水、能登各市町を除く15市町と県外在住の1歳未満~90歳以上の男女。金沢市が最多の214人で、白山市が55人、野々市市が20人と続いた。症状別では一部調査中を除くと、中等症が5人、残りは軽症または無症状だった。

 年代別では若い子どもの感染が目立った。10歳未満が最多の86人で、20代が62人、10代が59人となり、20代以下は全体の58・5%を占めた。

 123人が治療・療養を終え、県内で治療中の患者は231人増の1870人、自宅療養は148人増の778人、入院・宿泊療養予定者は76人増の755人となった。病床使用率は32・0%で、重症者はいない。感染状況の判断はレベル2(感染拡大警報)のままとなっている。

 県内では25日午前10時までに、新たに725件の検査結果が報告された。

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