【インタビュー】劇団プレステージ

2015年10月14日 (水) 21:00

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11/3(火・祝) PP10第10弾!
一夜限りの感謝イベント「Prestage Party at PIT〜てんやわんやの大感謝祭〜」開催。 「Have a good time ?」を大成功に終えた今井隆文・株元英彰・平埜生成にインタビュー!

--- まずは第10回公演「Have a good time ?」の大成功おめでとうございます。東京公演で今井君は初日から本当によく泣いてましたね(笑)。

今井隆文(以下:今井):泣いてましたっけ?ウソ泣きですよ(笑)。

株元英彰(以下:株元):「もうダメだ〜〜!」って言ってすぐ泣いたじゃないですか(笑)。

平埜生成(以下:平埜):本当に珍しく今井さんが泣いてましたよね。

今井:いや〜〜、ヤバかったですね。東京の初日からダメでした(笑)。大阪公演もあんなにたくさんの方にお越しいただいて、劇場も1000人キャパという広さでしたから見事な景色だったんですが、あまりにも始まったばかりで気持ちもバタバタしてましたし、この後東京の15公演という長丁場が控えているとわかっているから感慨深くなる余裕がなかったんでしょうね。その分、東京の幕が開いてたくさんのお客様で劇場がいっぱいになっている光景をみたら、始まる前からグッと来ちゃって・・・。


--- それだけ大変なことをたくさん乗り越えてきた、ということですよね。

今井:自分たちの公演が終わってからいくつか舞台を見に行ったんですが、何だか今までと見方が変わった気がします。演者たちの想いが客席に伝わるかどうか、役者個人の力量ではなく作品のメッセージがキャスト全員で届けられているかどうか、それにお客様が反応しているかどうか見えるようになったんだと思います。もちろん僕らなりのレベルではありますが、「Have a good time ?」の舞台上で何度も体験させてもらったあの空気が自分の中にひとつの大きな基準を確立したんでしょうね。

平埜:それ、わかる気がします。

今井:自分たちも10年間劇団を続けて芝居をしてきましたが、紀伊國屋サザンシアターで芝居ができる人、そしてもっと大きな劇場の舞台に立てる人というのは大勢の観客を満足させることができるプロフェッショナルなんだ、ということをしみじみ実感しました。同じ芝居でも劇場の大きさによって見せ方が全然違うし、身体の動かし方、声の出し方一つ違う。そこにまた別の世界があったんだということも肌で感じました。いろいろ想像はしていたけれど、やっぱり経験したかしないかでは全く違うんですね。僕は今回の体験を経て、劇団プレステージは今まで培ってきた「らしさ」を磨いて「劇団として」エンターテインメントの王道を進んでいいんだ、と答えがひとつ見えた気がしました。

株元:僕は無事に17ステージを完走できて正直ホッとしました。初めての大阪公演で、稽古をしながら舞台セットや小道具、パンフレットの制作などの準備も同時進行でやっていたので怒涛の夏でした。東京公演の終盤のほうはとにかく“絶対やってやる”と言う気持ちだけで乗り切った気がします。

今井:ホントにみんな満身創痍でした(笑)。

株元:本番までほとんど休みなしの状態で大阪に入りましたからね。

平埜:初めての劇場ということもありますが、なんだか作品に向かう姿勢もいつもとちょっと違う空気があって楽しかったですね。これが最後になるとは思っていなかったけれど、どこかでみんな“とにかくこの作品を成功させなきゃ”という気持ちがあったからか、ダンスのシーンが終わると楽屋に戻った時に“あそこが出来てなかったな”とかすぐに反省会をしたり。

株元:生成はほとんど楽屋に戻らず舞台袖やステージのすぐ近くでずっと舞台上を見てたよね。

平埜:そうでしたね。(大村)学さんがちょいちょいアドリブを入れてくるんですよ。僕と学さんがリンクして入れ替わる(信也=)シン役なので、その日学さんがちょっとした動きを変えてるとそれを拾っておかないといけないし(笑)。冒頭の学さんが台詞を言いながら着替えるシーンではズボンを下ろした時におしりが少し見えるところがありましたが、上手くいかなくてパンツだけになってしまった時もあって。自分も着替えながらモニターでずっとチェックしてそういう繋がりを確認したりしてましたね。なかなか今までにない感じがありました。

今井:思い返してみても、やっぱり劇団プレステージとしてやってきたこと全てがあの舞台に集約されていた気がします。客席もこれまでは女性の割合が多かったですが、今回はご年配の男性や男同士とかステージから見える景色も少し違っていて、ちょっとだけ興味があった方たちも今回は足を運んでくれたようなところもあったみたいですし。こんなに手応えのある舞台をやらせてもらえたのは何はともあれ集まってくださったお客様のおかげです。


--- 再演といいながら、観に来た方はもちろんあまり前作を意識することなく新しい作品を観ている感覚だったと思いますが。

平埜:僕らもぜんぜんそんな風に感じませんでした。千本桜で上演した「Have a good time ?」を再度演じている気は全くしなかったです。それに今作はプレステージ史上一番お客様のことを意識して作った舞台だったと思います。
今井:特に(向野)章太郎さんや学もそうですが、オードルチームが毎回台詞を変えてきたりするから、それも聞き流さないようリバースチームは若干の緊迫感もあったでしょうからね。演出のほさかようさんが新たに書き足してくれた部分もありますし、客席に入って芝居をしてみたり、あたらしいチャレンジができたのも大きな劇場ならではですね。

--- 「東京オードル」チームは余裕があったんですね(笑)。

平埜:リバースはなかなかそうはいかなくて。チームがハッピーでいるシーンが前半しかないし、関係性が破綻しそうになるまで追い込まないとその後の展開が光らないので結構ピリピリさせてました。そこにオードルチームのアドリブが入るし、ちょっと大変だったかも(笑)。

今井:信也はそんなに変わっちゃうの?と思うくらい後半の生成の表情はちょっと怖かった(笑)。こんなに信也を変えてしまったのは自分の力の無さなんじゃないかと本気で思ってしまうくらいでした。

株元:僕の康治役は間を取り持つ中立なキャラクターだったからそこまでじゃなかったけれど、どんどんギクシャクする5人の関係性を整形前の光男=今井さんが今のライト=(猪塚)健太さんと一緒に見ているという設定が良かったですね。

今井:今作では劇団ならではの良さが出せたし、そこに方向が見い出した気がします。個人の役割よりも全体で動かしていくことがとても重要だと気づけたのも大きな収穫でした。

平埜:「Have a good time ?」が面白かったと言って頂けて本当に嬉しいですが、僕は“もう一度見たい”と思わせられる作品になっていればいいなと思います。今回は再演だったこともあって主となる音楽が早い段階から揃っていて、それによってダンスの振りも早く完成して練習する時間が十分あったのも良かったと思います。整形する医者のチームのメンバーもあのシーンを繰り返し繰り返し練習してました。一番最初の時からどんどん変化してあそこにたどり着いたプロセスを見てましたが、エンターテインメントを提供する側としての意識が変化していったと思うんです。短期間で作り上げる瞬発力も大事だけれど、考える時間も練習する時間も確保できれば丁寧に質をあげることもできる。時間をかけることも大切なんだと思いました。

株元:そういう経験もまた次につながるといいよね。


--- そして今回発表されたのは次回公演ではなく、なんとPP10第10弾!一夜限りの感謝イベント「Prestage Party at PIT〜てんやわんやの大感謝祭〜」が決定しました!

今井:実は次の公演の予定はまだ見えておらず、また個々の活動もお陰さまで増えてきていて、これから始まる地球ゴージャスプロデュース公演Vol.14『The Love Bugs』に出演するメンバーや、他の舞台に出演させて頂くメンバーもいたり、もしかしたらメンバーが全員揃えるのは当面このイベントくらいじゃないかと言われています。


--- そうなんですか!

今井:そうなんです。笑ってくれてありがとう!の感謝の意を込めて「Have a good time ?」でお世話になったお礼にファンの皆さんと一緒に楽しい時間を過ごしたいと思っております!

平埜:イベントなんて久しぶり過ぎてホントに楽しみになってきた!

株元:みなさんから企画を募集したり、これからいろいろ考えていきます。みなさんぜひ遊びに来て下さいね!

今井:先ほども言いましたがメンバー全員が揃うのは今回のイベントでしばらく見納めかもしません。みなさんお見逃しなく!そしてお見逃しなく、といえばなんと「Have a good time ?」のDVDが発売されることことになりました!

平埜:今回はとにかく特典映像の密着ドキュメンタリーがすごいと思います。僕たち全員1時間以上インタビューされたりしたんですが、全員分入りきらないですよね(笑)。それもけっこうシリアスな話もしていたり。どんな風に編集されるか僕たちもまだ見ていないんですが、けっこう情熱大陸っぽくなっていると聞いています。

株元:本編よりも長いんじゃないか、というその密着ドキュメンタリーを見て頂くだけでもオモシロいと思います。そちらもぜひチェックして頂ければと思います!よろしくお願いします!

今井:僕の泣いているシーンはカットして欲しいな〜〜。

平埜:予告編からすでに使われてますよ(笑)。


「Prestage Party at PIT〜てんやわんやの大感謝祭〜」のチケット情報


11月3日(火・祝)豊洲PITTで開催される劇団プレステージ イベント「Prestage Party at PIT〜てんやわんやの大感謝祭〜」のチケットは残りわずか!メンバー全員集合の貴重な機会をお見逃しなく!
チケットはこちらから


PP10第10弾!
一夜限りの感謝イベント「Prestage Party at PIT〜てんやわんやの大感謝祭〜」
劇団プレステージ10周年記念企画「PP10」のラストを飾る第10弾が決定!
普段応援し支えていただいている皆様への感謝イベントを開催いたします!!
劇団員が10年分の感謝の想いを全力で体ごとぶつける一日限りの“お祭りイベント”!

■日程

2015/11/3(火・祝) 
[1]15:00開演
[2]19:00開演
※開場は開演の30分前

■出演

石原壮馬、猪塚健太、今井隆文、
岩田 玲、太田将熙、風間由次郎、
春日由輝、加藤潤一、株元英彰、
城築 創、小池惟紀、向野章太郎、
坂田直貴、園田玲欧奈、頭祐樹、
高橋秀行、長尾卓也、原田新平、
平埜生成
※出演者は変更になる可能性がございます。

■会場

豊洲PIT 
〒135-0061 東京都江東区豊洲6-1-23
地図 http://toyosu-pit.team-smile.org/access/index.html

■チケット料金

前売5,000円/当日5,500円(全席指定・税込)

■一般発売日

2015/10/17(土)10:00〜

■チケット取扱い

・ローソンチケット
0570-084-003 (Lコード:30039)
0570-000-407(オペレーター対応)
http://l-tike.com/ (PC・ 携帯共通)
ローソン・ミニストップ店内Loppiでも直接購入いただけます。

■ご注意事項

※ 未就学児童はご入場いただけません。
※ 車いすでご来場のお客様は、チケットご購入後、アミューズチアリングハウスまでお知らせ下さい。

■お問合せ

アミューズチアリングハウス
TEL.03-5457-3476(祝日を除く月〜金 15:00〜18:30)

■主催/企画・製作

劇団プレステージ アミューズ



「Have a good time?」DVD発売決定!
劇団プレステージ10th Anniversaryのラストを飾る「Have a good time?」の公演DVDの発売が早くも決定!!
舞台本編に特典ディスクを加えた2枚組スペシャルパッケージ!!
劇団員の核心に迫るガチンコインタビューや、公演の幕が上がるまでを追った本格ドキュメンタリーを収録。

価格:5,600円(税込)
内容:本編ディスク+特典ディスクの豪華2枚組!

▼A!SMART
http://www.asmart.jp/gekidan-prestage

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