シャンパン好きには朗報!モエ・エ・シャンドンの自動販売機が、ニューヨークに初登場した。自販機の開発は、シャンパーニュの世界における過去最大のイノベーションかもしれない。

マンハッタンのミッドタウン地区にある「ザ・レキシントン・ホテル オートグラフ コレクション」内のバー「ステイトン・ルーム」の近くに設置されたこの自販機は、モエ・エ・シャンドンだけを販売するもの。ニューヨークにある唯一の、シャンパンのみを扱う自販機だ。

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Courtesy
ニューヨークのレキシントン・ホテル内に設置されたモエ・エ・シャンドンの自販機

自販機から好みのモエ・エ・シャンドンのボトルを購入するには、まずはステイトン・ルームで25ドル(約2700円)の“金貨”を買わなくてはならない(このゴールドのコインにはもちろん、モエ・エ・シャンドンのロゴが入っている)。

自販機で売られているのは、200mlの「ブリュット・アンペリアル」と「ロゼ アンペリアル」。シャンパンの“最適な体験”を提供するための(ラッパ飲み用の)「フリュート」も付いてくる。

レキシントン・ホテルの販売・マーケティング部門の責任者はこの自販機について、発表した声明の中で次のように述べている。

「ステイトン・ルームは改装を終えたばかり。物語の新たな一章をつづり始めた当ホテルにとって、今はとてもエキサイティングな時期です。私たちは常に、お客様との新しく、ユニークな関わり方を模索しています。また、シャンパンをただボトルから注いで飲む以上に楽しめる方法を探しています」

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The Lexington Hotel
ニューヨークのレキシントン・ホテル内に設置された自販機で販売されているモエ・エ・シャンドン

新たなシャンパンの提供の方法を考えたのは、同ホテルに長期滞在していた著名人の中でも最も広く知られる人物、マリリン・モンローに敬意を表するためでもある。

シャンパンを好んだマリリンは1950年代の一時期、当時の夫ジョー・ディマジオとともに、このホテルの1806号室に滞在していた(現在この客室は、マリリンの本名をとって「ノーマ・ジーン・スイート」と呼ばれている)。

アメリカでシャンパンの自販機が初お目見えしたのは、ラスベガスの「マンダリン オリエンタル ホテル」。その後、その他の場所でも期間限定で設置されてきた。ニューヨークへ行く機会があるひとは、ぜひモエ・エ・シャンドンの自販機を体感してみて!

Photos: GETTY IMAGES From TOWN&COUNTRY