消費者庁は1日、「イモトのwifi」で知られるエクスコムグローバル株式会社が、旅行ガイドブックや自社のホームページに「顧客対応満足度 No.1」と表記している事について、「客観的な調査に基づくものではなかった」として、景品表示法に基づき、今後同様の表示を行わない事などを命じた。

住宅大手の飯田グループホールディングスとグループ会社合わせて5社にも、同様の措置命令を出した。

消費者庁によると、「イモトのwifi」で知られるエクスコムグローバル株式会社は、「地球の歩き方」などの旅行ガイドブックに「お客様満足度 No.1 海外W i-Fiレンタル」などと表示していた。

しかし、リサーチ会社による調査は、自社や同業他社のサービスを利用したことがあるのかを確認せずに、同業他社を含めた各社のウェッブサイトの印象を聞くもので、消費者庁は「客観的な調査に基づくものではなかった」と判断。景品表示法に基づき、「著しく優良だと誤認させるものだった」と一般消費者に示し、「お客様満足度 No.1」などの表示を止める事などを命じる措置命令を出した。

エクスコムグローバル社は「措置命令を真摯に受けとめ、再発防止に努める」とコメントしている。

また住宅大手の飯田グループHDとそのグループ会社の合わせて5社は、ホームページに「『土地情報が豊富な注文住宅会社』『高品質なのにローコストな注文住宅会社』『初めて住宅を建てる方におすすめの注文住宅会社』の3項目 で満足度No.1を獲得しています」などと掲載していた。

消費者庁は、リサーチ会社による満足度の調査方法が、同業他社9社を任意に選んでウェッブサイトの印象を問うものであり、実際に各社で家を建てたのかなどを確認していないと指摘。「客観的な調査に基づくものではなかった」として、今後同様の表示を行わないことなどを命じた。

飯田グループホールディングスは、「広告作成における委託業者の適正性の確認を含め、広告管理体制をより一層強化することで、 再発防止に努めてまいります」として、「お客様をはじめ、関係者の皆さまにご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。

消費者庁は、「根拠のないナンバーワン表記が多数出ていると危惧している」とコメントしている。