「タウンワーク、タウンワーク、バイトが~~君に~♪」とタレントが高らかに歌い上げるCM。初めて観たとき、ちょっとした疑問が湧いた。


「なんで深田恭子は自分で歌っているのに、三浦春馬は口パクでプロの吹き替えなんだろう?」と。

不思議に思って調べたところ、意外なことが発覚! 実はサイトで公開されているメーキングで、ご本人が歌っていることがわかったのだ。

何の疑いもなく、プロだと思い込んでしまったほどの歌唱力だが、いったい何故なのか。CM起用の理由は、彼の歌唱力を知ってのこと? リクルートに聞いた。

「三浦春馬さんに関しましては、若い20代前半の方々の等身大のイメージに加え、同年代からの強い人気という面から起用させていただきました。満員のスタジアムの中で、国歌斉唱さながらに『バイトが君を待っている』のを独唱するシーン。
バイトをする人達に向けての応援の意味をこめて三浦さんには壮大に歌い上げていただきたいという想いがありました」

意外にも、起用したときには歌唱力については全く知らなかったそうで、
「撮影時に実際に歌っていただいた際に、三浦さんのあまりの美声と歌唱力にスタッフ一同が驚き、現場では思わず拍手が出ていました」と担当者は話す。

上手すぎる謎については、次のように話す。
「詳しい話は把握していないのですが、ミュージカルにも出られているとのことなので、あの伸びのある声と声量は、それが理由なのかとも思います」

CMには、「タウンワークが、求人メディアのバイト日本代表として、バイトをする人達が楽しく、より輝けるように支援していきたい」という思いと「全ての人達が日本代表のようにバイトを通じて輝いていただきたい」という思いが込められており、同年代代表として、三浦春馬と深田恭子が応援歌を歌い上げるCMに仕上がっている。

また、作詞・作曲は槇原敬之が手掛けているが、これは歌手人生で初めて書き下ろしたCM用の曲だとか。
「槇原さんは、歌手人生史上最短の15秒の曲作りということで悩まれたそうですが、“世界最短の定型詩である俳句を生み出した日本人の血が流れていればできないことはない!“と意気込み、曲を書き上げていただけました」
曲のインパクトに加え、三浦春馬の歌の上手さのインパクトはあまりに大きいようで、「本当に三浦春馬さんは歌っているの?」「びっくりするほど美声」「上手すぎる!」といった声がSNS上でも多くつぶやかれている。

ちなみに、YouTubeでの三浦春馬さんのCMの再生回数は約13万1000回(10/2時点)、メイキングムービーは約4万7000回(10/2時点)という再生回数になっており、歌自体についてもSNS上で「タウンワークの歌が好き」「思わず歌ってしまう」などの多くのつぶやきが見られている。


「等身大のイメージ+好感度」による抜擢で、たまたま思いがけない歌唱力というオマケもついてきた幸運のCM。今後の展開にも注目したいところだ。
(田幸和歌子)