後藤久美子が23年ぶりに女優復帰を発表し、話題となっている。

「1969年の第1作の公開から50周年を記念して製作されることになった『男はつらいよ50 おかえり、寅さん(仮)』に出演してほしいと、山田洋次監督が直々にスイスで暮らすゴクミへ長文の手紙を送り、実現となったそうです」(芸能記者)

 ゴクミは、『男はつらいよ』シリーズに最多出演のマドンナ。

恋のお相手は寅さんではなく、甥っ子の満男であったが、記念作品ならば、ぜひとも出てもらいたい一人であったことは間違いない。

 だが、23年の間にさまざまなオファーはあったはず。それにもかかわらず、今回オファーを受けたのは深い理由がありそうだ。

「2019年1月から日本での芸能活動をスタートさせる娘のエレナが、少しでも取り上げられるようにとの話題作りでしょう。”あの国民的美少女ゴクミの娘”ということで注目されたものの、どうしても若き日のゴクミと比較されて、“それほどでもない”と評価が芳しくなく、芸能活動も苦戦が予想されますからね」(同)

 ゴクミは御年44歳。年齢なりの衰えはあるものの、あの日の輝きを感じさせる雰囲気は十分に保っており、どう見ても娘よりもニーズがありそう。


「逆に、なんだか娘が引き立て役みたいになってしまっているのが、なんとも皮肉ですが」(同)

 冷静に振り返ると、『男はつらいよ』シリーズへの出演こそ多いものの、女優としての代表作はこれといってなく、演技力に関しても高い評価を受けたことがないが、今でもこれだけの期待感を集めてしまうのは、やはり「国民的美少女」の冠に誰も異論を挟めないほどの圧倒的な美しさがあったからにほかならない。

「いま考えると、あの瞬間のあの選択こそが、ゴクミの人生を変えたような気がします」と話すのは、ある芸能プロ関係者。

「ゴクミは、87年1月から放送された、思春期の性に対する好奇心をコミカルに描いたドラマ『毎度おさわがせします3』(TBS系)のヒロインに決まりながら、クランクイン直後に降板するというドタキャン騒ぎを起こしたことがあるんです。この直前、ゴクミはフジの単発ドラマ『パンツの穴』にも出演しており、このままでは“下ネタ女優”のイメージがつくと、家族が事務所の売り出し戦略に待ったをかけたのが理由ともいわれました。もしあのまま『毎度おさわがせします3』に出演していたら、もちろんドラマはヒットしたでしょうけど、国民的美少女としての品位は間違いなく失われたでしょう(笑)」(同)

 家族の判断は正しかったようだ。