民主党は22日午後、両院議員総会を党本部で開催し、岡田克也代表のもとでの新役員人事を了承。通常国会、統一自治体選挙勝利に向かって一致団結していくことを誓った。

 岡田代表は冒頭、「全国11ブロックの会場で党員・サポーターの皆さんにご出席いただき、活発なご議論をいただいた。新しい民主党のスタートに当たって非常にいいイベントだったと思う」と代表選を振り返り、各議員の協力に感謝の意を表明。「来週には国会が始まり、春には統一自治体選挙も予定されている。一人ひとり全力で頑張らなければならない。『オール民主党の体制で民主党を再生する』と申し上げてきたが、それを体現した人事ができたと思っている」とあいさつした。代表代行に長妻昭衆院議員、蓮舫参院議員、幹事長に枝野幸男衆院議員、政策調査会長に細野豪志衆院議員、国会対策委員長に髙木義明衆院議員を充てるとする役員人事案を提案し、「次の内閣」の名簿とともに全会一致で了承された(党役員一覧、「次の内閣」名簿はPDFダウンロード参照)。

 続いて、主要新役員がそれぞれあいさつ。長妻代表代行は「危機感を持ってやるべきことを精一杯やっていきたい。特に岡田代表からは、民主党が目指すべき社会像を明確化する、その本部を回すようにとのご下命をいただいているので皆さんのご指導をいただきながら職責を務めていく」、蓮舫代表代行は「岡田代表をしっかり支え、民主党を立て直すことが国民の皆さんのための政治になるという思いでこれまで以上に努力をしていきたい。多様性のある民主党、それが国民の声を代表すると信じて頑張る。ご指導ご支援をどうぞよろしく」、細野政調会長は「徹底した民主的な運営を心掛けるのでさまざまな意見を出していただきたい。重要な決定をしていかなければならない場面も出てくるが、ぜひご理解していただきたい。岡田体制のもとでの民主党の旗をしっかりと立てていきたい」、高木国対委員長は「岡田新体制のもと、チームの一員として自らを律して頑張っていく。一強多弱体制は変わらずクリーンヒットも出にくい状況ではあるが、論客が揃っており論戦力とチーム力で民主党の国会対策、参院とも歩調を合わせて頑張っていきたい」などと意気込みを語った。

枝野幹事長

 枝野幹事長は「幹事長は特に、代表のキャラクターに応じて役割が違ってくると思っている。岡田代表をどうサポートするか。岡田代表よりも私の方が勝っている、酒が飲める量と歌唱力と柔らかさ。この3つを十分に発揮してサポートしていきたい」と表明。連絡事項として、新体制発足に当たって各ブロックの常任幹事の選出を2月6日までに報告するよう要請した。

 総会ではそのほか、代表選挙での決選投票のあり方、1票の格差について問題提起があり、岡田代表は「改革創生会議の結論を実行に移す本部を設け、そこで代表選挙のあり方についても議論していく予定だ。いまのご指摘も含めてしっかり議論していきたい」と答えた。

 閉会に当たって郡司彰参院議員会長は、「新しい陣容が決まった。これをしっかりとした固い石垣にするために、通常国会、統一自治体選挙で心を一つにして戦い、成果を出していこう」とあいさつ。通常国会、統一自治体選挙勝利での勝利に向けてガンバロウ3唱で締めくくった。

ガンバロウ3唱

PDF「民主党役員一覧」民主党役員一覧

PDF「民主党岡田「次の内閣」名簿」民主党岡田「次の内閣」名簿