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2024/01/09 20:30

経営苦境の札幌ドーム 年間2億5000万円で命名権募集

2~4年の複数年契約を希望

 (株)札幌ドームは1月9日から同施設のネーミングライツ(命名権)協賛企業の募集を開始した。23年に日本ハムが北広島に移転した減収分をカバーする新たな収入源が狙い。募集期間は2月29日まで、年間2億5000万円で2~4年の複数年契約が希望。愛称に「ドーム」を入れることなどが条件となる。

11年に年間5億円の5年契約以上条件で不成立

 今回が3度目の公募。2011年1月に札幌市が初めて募集した際には、今回の2倍の年間5億円で5年以上が条件だった。公募はあったが条件が合わず最終的に不調に終わった。そのため同2月に2度目の公募を行ったが、手を挙げた企業・団体はなかった苦い経験がある。同社担当者によると、23年度に指定管理者の更新があり、その際に広告事業も新たに担うことになったそう。ドーム内のつり下げ広告、ビジョン広告などに加え「安定した収入を得る策」と「ネーミングライツの公募」は同社として初の試みとなる。

 同社では、日本ハムの移転後対策として「新コンサートモード」の新設や道内アマチュア競技の開催誘致などを積極的に行ってきたが、減収分をカバーするまでには至っていない。今回の公募で快心のヒットを放つことができるか、注目が集まる。

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