2011年11月に老舗百貨店JCペニーのCEOへの就任が決まったロン・ジョンソンは、小売業界のカリスマ的存在として知られる。2000年にターゲットから、アップルの直営店担当シニア・バイス・プレジデントに就任したロンは、スティーブ・ジョブズと小売店の常識を破る施策を次々と展開しながらアップルストアを立ち上げた。その結果アップルストアは、1店舗当たり年間平均4000万ドルを売り上げており、今日では、小売業の歴史上最高の業績を誇る小売店となったのだ。

JCペニーで「老舗復活」への期待が高まるジョンソンは、「終わった」といわれる小売業界の未来をどのように洞察しているのであろうか。本記事は、HBR誌シニア・エディターのガーディナー・モースがジョンソンにインタビューしたものだ。イノベーション、リーダーシップ、そして直感の重要性について語ってもらった。