バドミントン 日本勢4番手・桃田「チャレンジャー精神を忘れずに」5月からパリ五輪レースに覚悟

 バドミントン男子シングルスで21年東京五輪代表の桃田賢斗(29)=NTT東日本=が11日、都内で取材に応じた。現在世界ランキング21位と日本勢4番手。2枠を争う5月からの24年パリ五輪選考レースへ向けて「最下位スタートが逆に武器。必然的に起爆剤ではないけど、そういう存在になれたら。チャレンジャー精神を忘れずに自分らしく楽しめたら」と意気込みを語った。

 19年は国際大会11勝と無類の強さを誇ったエースだが、不慮の事故に遭い東京五輪は1次リーグ敗退。昨年の日本開催の世界選手権、ジャパンオープンも序盤で敗れ、一時は引退を考えるまで追い込まれたという。ただその中で「折れるのは簡単。このままでは終わりたくない」と現役続行を決意。2度目の夢舞台を目指す覚悟を固めた。

 今年9月で29歳。「あと10年以上も現役でやる若さでもない」と年齢とともに1大会の重みも実感する。「五輪に出られなかったとしても納得できる形で終われたら。もう一回あのコートに立ってプレーしたいなとは思う」。最下位からの大逆転へ。日本のエースが輝きを取り戻す勝負の1年が始まる。

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