旧上下町長、県議を務めた岡田胖十郎について上下歴史文化資料館で住民が学んだ。

 講師は、上下高の卒業生で広島市東区の郷土史家田辺良平さん。岡田の政治や経済、教育に関する理念、山林を活用した木炭の生産など新しい産業の推進について解説した。さらに、教育の必要性を説いて上下高の前身となる上下農学校などの設立に力を尽くしたと紹介した。

 岡田は1853(嘉永6)年生まれ。田山花袋の小説「蒲団」のモデルとされる岡田美知代の父で、住まいの旧岡田邸は今回の会場となった上下歴史文化資料館となっている。(岡田桂三)

岡田胖十郎をテーマにした田辺さんの講演を聞く住民たち